多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

巨大鬼瓦を見るだけでも行く価値あり!日本の鬼の交流博物館

新型コロナウイルスが一段落したら、ぜひ行ってみたい場所のひとつが博物館。
京都府福知山市には「日本の鬼の交流博物館」という、鬼にまつわる様々な展示が揃う博物館があるそうです。

6月17日『多田しげおの気分爽快』では、館長の佐藤秀樹さんに聞きました。

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最初は鬼じゃなかった

日本の鬼の交流博物館は福知山市の大江山の麓にあります。
大江山は鬼退治をした酒吞童子の伝説で有名な場所です。それにちなんでこの地に博物館が作られたそうです。

鬼にまつわる展示とは具体的にどんなものでしょう。
佐藤館長によれば、例えばお寺や民家で使われていた「鬼瓦」が約60点。レプリカも含めて飛鳥時代から年代を追った形で展示されているそうです。

佐藤館長「表情も変わってきますし、一番初めに、こちらの方に来た時点では『蓮華紋』といって鬼の模様ではなかったんです。いろんなものが描かれております。飾り瓦っていうんですね」

飛鳥時代(592年~710年)の少し前、588年に建てられた奈良県明日香村にある飛鳥寺が日本最初の瓦葺きの建物。本格的な伽藍を持つ日本最初の仏教寺院です。
百済から来た技術者が建築技術とともに伝えたのが「蓮華紋」です。
 

鬼瓦が出来たのはいつ?

鬼瓦は年代を経ると形も変わってきます。では、鬼の顔が描かれ始めたのはいつからなのでしょうか?

佐藤館長「平安時代が終わって鎌倉時代ぐらいから角の生えた鬼が出て来ています。それが、だんだん怖い表情になって来て凹凸もはっきりしてきたんです」

鎌倉時代の始まりは1185年頃です。鬼は魔よけなので、怖い顔の方が効き目があるということだと推測されます。
 

日本鬼師の会

この博物館の建物の入り口近く、屋外に巨大な鬼瓦が展示されています。
その大きさは、なんと高さ5メートルで重さは約10トン。

佐藤館長「日本鬼師の会という鬼瓦を作る職人さんたちの会がありまして、この博物館が出来た時に、でっかいのを焼いてやろうと、全国各産地の皆さんが集まって焼いてくれました」

あまりにも大きいため、当然ひとつの窯で焼くのは無理です。そこで130のパーツに分けて、全国にある瓦の産地、20カ所の窯元で焼いたそうです。

佐藤館長「愛知県でも、高浜と碧南の方にご協力いただいております。大迫力なので、絶対に見に来ていただきたいと思います。
灰色っぽい瓦の色でが、それぞれの窯で焼いて頂いてますんで、焼き具合が微妙に違ってるところも面白いんですよね」
 

角があるか?ないか?

瓦以外にも、なまはげなど鬼のお面が展示されているそうです。
鬼と言っても、それぞれの地域地域によって表情は一様ではないそうで、「なかなか味のある鬼がいらっしゃいます」と話す佐藤館長。

海外旅行に行った人から寄贈してもらった海外の鬼のお面も展示されているそうです。日本と海外のお面、比べると違いがあるんだとか。

佐藤館長「基本的に角があるのが日本の鬼の特徴です。全部と言うわけではないんですけども、一般的に角がある鬼が日本のイメージなんですね」

この博物館に展示されている外国のお面に関する限り、外国のものは角がないそうで、お客さんに聞いても「外国では角がない」と言うそうです。

佐藤館長「ちょっと角っぱいものがあったりするんですけど、日本のような表情ではないですね。鬼の顔にはいろんな表情があります」

ぜひ日本の鬼の交流博物館に足を運んで、その表情の違いを確認したいものです。
(尾関)
 
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2020年06月17日08時16分~抜粋

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