多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

おいしいブドウの見分け方、食べ方はコレ!

季節は梅雨ですが、スーパーなどにはすでに夏の果物が並んでいます。6月16日放送の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』の「旬食」、旬の食材の話題のコーナーです。

今日取り上げるのはデラウェア。なじみのある小粒のブドウです。
名古屋市中央卸売市場から、セントライ青果本場支社の暮石さんに、多田しげおが電話で伺いました。

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初夏のくだもの

この時期の旬の果物は、今はスイカ、メロンの入荷量が多く、山形、山梨のサクランボがシーズンを迎えています。

あとはブドウ。島根のデラウェアが中心ですが、シャインマスカット、ピオーネ、巨峰などの、大玉のブドウも出始めています。

シーズンはもう初夏になってきています。
 

デラウェア

今回は、その中でデラウェアを取り上げます。赤紫色の小さい粒のブドウです。
デラウェアは産地によって旬が異なりますが、今は島根県のハウスのデラウェアが出荷のピークを迎えています。

デラウェアはまずハウス栽培からスタートします。ハウス栽培の中でも、燃料をたいてハウスの中の温度を上げて栽培する加温栽培のものと、ハウス内の温度だけで育てる無加温栽培のものがあります。その後、路地の栽培が続きます。

路地ものが出てきたら夏という感じで、もう少ししたら出始めます。
 

なぜ種がない?

多田「今、デラウェアは種がないでしょ。私のこどもの頃はちゃんと種があって、小さい粒でもいちいち粒をぺッぺッとやっていました。種がないのはどういう工夫をしているのですか?」

暮石さん「デラウェアは粒が小さい品種なので食べやすいように、一番最初に種無しのブドウとして商品化されたと言われています。

開花の時期にジベレリンというホルモン剤をひと房ずつ丁寧につけます。一回目は種をなくすため、二回目は粒を大きくするためです」

多田は「ひと房ひと房つけるのですね。結構手間がかかってますね」と感心します。
 

往復食べ?

ブドウの素朴な疑問、「房の先と根本側、どっちが甘いのでしょうか?」

暮石さん「房の根本側、肩の部分が甘いです。
味の食べ比べをするとよくわかります。

市場に長年勤めている方は、房にそのままかぶりつくことをお勧めすると言います。口の中にいっぱい入っておいしいと思いますが、なかなか難しいです。

ひと房全部食べるときは、お皿に置いて、まず表面は上から下に食べて、それからひっくり返して、下から上に食べるというのが、私は好きです」

多田は「こだわってますね。往復食べですね」と、食べ方を命名しました。

確かに、甘さが最初と最後にあり、二度楽しめそうです。
 

おいしいブドウの選び方

ブドウを栽培されているAさんからリアクションが届きました。

「確かにそうなんです。ジベレリンはタイミングがすごく大切で、一日ずれるだけでも出来がだいぶ変わっちゃいますよ」

とても手間のかかるデリケートな果物なのですね。

「デラウェアは、粒がぎゅーぎゅーになった房よりも、やや粒の間にゆとりがある房の方がおいしいですよ」(Aさん)

これは意外でした。次に買う時はゆとりのあるものを買いたいです。

他にも、ブドウは表面に白い粉(ブルーム)がふいているものがありますが、これはとっても新鮮で甘い証拠です。どうかおいしいブドウを選んでください。
(みず)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2020年06月16日08時14分~抜粋

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