多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

沖縄から梅雨が消える?6月の気象にあれこれ変化が

6月の天候といえば、1年で最も昼の時間が長い夏至や、ジメジメした梅雨など、特徴的な天候が続きますね。

『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』の金曜恒例、「沢くん教えて」では、気象予報士でもありアナウンサーでもある沢朋宏が、リスナーから届いたお天気に関する疑問・質問に答えています。

6月5日の放送では、今の時期にピッタリのお天気に関する疑問を取りあげました。

[この番組の画像一覧を見る]

日の出が一番早い時期は?

まずは夏至にまつわる質問です。

「(まだ夏至よりも前の)この時期、日の出が一番早いんですか?」(Aさん)

夏至が1年の中で最も昼の時間が長いのなら、当然日の出の時間も最も早いと思いきや…。
コレって本当なのでしょうか?

沢アナは「本当です!」と即答。

名古屋の場合、放送日の5日、日の出は4時38分ですが、来週9日からは1分早くなり、再来週の17日からは再び4時38分に戻ります。

今年の夏至は6月21日ですので、確かに1週間以上前に日の出が最も早くなります。

時期が少しずれている原因の1つは地軸、地球の軸が太陽に向かってやや傾いてることとされています。

そして、日の入りが最も遅くなるのは、夏至よりも少し後(今年の名古屋の場合は6月24日から)になるそうです。

ちなみに沢アナは「気象予報士として天気の好き嫌いはなるべく言わないようにしているが」と断りを入れつつも、この話題があまり好きではないそうです。

それはこの話題を紹介すると、あらためて今後は日の出が遅くなっていくということに気づかされるため。

12月にもなると、『朝PON』の放送がスタートする6時30分でもまだ暗いといったことがあります。

ただ、この夏至と日の出が最も早い時期がずれるのは必ずしも悪いわけではない、というには理由があります。
沢アナはメリットとして「夏至の時期は梅雨にどっぷり入っているので、(夏至よりも前だと)日の出が早いありがたみをすごく感じやすいこと」を挙げました。
 

日本の梅雨に異変

その梅雨について、名古屋では来週金曜あたりから雨が続く予想ですが、雨の日が何日かあったからといって、「今、梅雨入りした」とは明確に言えないそうです。

ここで多田しげおが「遅くなっても、必ず梅雨というシーズンは来ることは来るんですか?このまま夏ということは絶対ない?」と質問。

「今年の梅雨は雨の日が少なかったなあ」と思うことがあっても、梅雨自体がなかったという記憶はあまりありませんが…。

実は今、日本で梅雨に関して異変が起こっているのはご存じでしょうか?

沢アナ「『東海地方は来ます』という言い方にさせてください。今話題として言われているのは、沖縄に梅雨がなくなるんじゃないかと。

ここ最近2000年代になってから、奄美が先に梅雨入りして、梅雨前線が沖縄本島より北に発生するんです。その後ちょっと下がったということで、沖縄も梅雨かという言い方になったりするわけです」

もし今後、梅雨前線が南下せずに北上し続けると、沖縄には梅雨が来ず、本当の亜熱帯の島ということになります。

多田「逆に今まで梅雨がないとされていた北海道にまで、梅雨前線が上がっていくことがこれからはあるかも?」

沢アナ「ということも、考えられるかもしれませんね。今は『梅雨みたいな』と言ってますが、いつしか『北海道が梅雨入り』という発表があるかもしれない」

日本各地で気候が徐々に変わってきているようですが、それによりさまざまな風景も変わるのかもしれません。
(岡本)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
この記事をで聴く

2020年06月05日08時05分~抜粋

関連記事

あなたにオススメ

番組最新情報