緊急事態宣言の解除により、電車に人の姿が戻ってきました。
そんななか5月20日から、東海道・山陽・九州新幹線に特大荷物を持ち込む場合、「特大荷物スペースつき座席」の予約が必要となりました。また、大きさにはかかわらず持ち込めない荷物も存在しています。
6月4日放送の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP•O•N』では、「新幹線への荷物の持ち込みルール」について取り上げました。
鉄道ジャーナリストの梅原淳さんに電話でお話を伺います。
特大荷物スペースつき座席
3辺(縦・横・高さ)の合計が160cm以上250cm以内の荷物を新幹線に持ち込む際には、「特大荷物スペース」とセットで発売される「特大荷物スペースつき座席」の予約が必要です。
今後、専用の荷物スペースが設置される予定もありますが、今のところは客室の最後部の座席が「特大荷物スペースつき座席」、その後ろ側の部分が「特大荷物スペース」となっています。
この「特大荷物スペースつき座席」は、事前予約をしていれば料金はかかりません。
しかし、乗車してから車掌さんに席を用意してもらった場合は、荷物ひとつにつき、なんと1,000円の「荷物持込手数料」が発生してしまうのです。
コントラバスやスキーは?
それでは、3辺の合計が250cm以上の、さらに大きな荷物はどういった扱いになるのでしょうか。
例えばスーツケースの場合は、250cmを超えるものはそもそも持ち込むことができないので、別便で送るなどの対応が必要となります。
しかし、コントラバスのような大型の楽器や、スノーボードやスキーなどのスポーツ用品は特例として新幹線への持ち込みが許可されています。
さらに自転車は、折り畳めたり、分解して専用袋に収納できるものであれば持ち込むことができます。
鉄道会社によっては、自転車を解体せずに持ち込める「サイクルトレイン」というサービスもあります。
このほか、有料で持ち込める荷物にはどういったものがあるのでしょうか。
梅原さんによると、一番わかりやすいのは「ペット」。
とはいえ、ペットであればなんでも持ち込めるわけではなく、小犬や猫、小鳥はOK。
JRの場合はカゴに入れた動物1匹につき、290円の手数料が必要です。
そもそも持ち込めないもの
逆に、そもそも持ち込めないものもあります。
それは刃物、爆発物、コンロ、大きな動物や、ヘビなどの爬虫類。
そして、人間の死体。鉄道では死体を運ぶことはできません。
2015年6月30日に発生した東海道新幹線での車内放火事件を受け、ガソリン・灯油・軽油のといった可燃性液体の持ち込みは量に関わらず禁止となっています。
ライターそのものは持ち込むことができますが、ライターのオイルは持ち込めないというわけです。
かなり細かく規定があるので、「あれ?これ持ち込んでもいいのかな?」と思ったら、まずは鉄道会社に問い合わせてみることが大切とのことです。
(minto)
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2020年06月04日07時24分~抜粋