5月14日放送『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では、国内最高齢のラッコを紹介。
名前は「ラスカ」で現在25歳だそうですが、人間の年齢に直すとなんと100歳ぐらいになるのだそうです。
石川県七尾市にある「のとじま水族館」海洋動物科長の加藤雅文さんに、パーソナリティーの多田しげおと加藤愛アナウンサーが電話でお話を伺いました。
飼育の難しいラッコ
まず、ラッコは長生きする動物なのか質問してみました。
加藤さん「飼育下ではおよそ20年ほどの寿命といわれております。当館で飼育しているラッコは野生個体のため、生まれた年月はハッキリとわからないんです。
推定ということにはなるんですが、25年ぐらいは生きているだろうということになりまして、(人間の年齢で)計算すると100歳ぐらいになるんではないかなと考えています」
ラスカが水族館に来たのは1999年(平成11年)の4月で、21年経ったということですので、その年数だけでもすでに平均的な寿命を超えたことになります。
しかもラッコはデリケートですので飼育は難しいということで、それで長生きしているのはすごいこと。
では、どんな点で飼育が難しいのでしょうか。
加藤さん「特に餌については気を遣ってますね。主食になってるのはスルメイカ、その他にもホタテや鮭、タラとかを与えています」
人間がお寿司屋さんや居酒屋さんで食べるのとあまり変わらない、豪華なメニューですね。
もちろん、食べ物の種類だけではなく、食べさせ方にも気を遣われています。
加藤さん「イルカやアザラシは丸飲みしてくれるので、餌を準備する手間はかからないんですけど、ラッコは手に持って少しずつかじりながら食べます。
少し感触が嫌だったり、鮮度が悪かったりすると、手にもって臭いをかいでポイッと捨てたり、一口かじってポイッと捨てたりしますので、なるだけいい餌を食べやすい大きさに合わせて準備するようにしています」
もうじき会えるかな?
ラッコはかわいい動物として人気ですが、もちろんラスカも、のとじま水族館の人気者です。
加藤さん「歳をとっても結構毛並みのきれいなラッコですので、べっぴんさんだなと思います。『今日もラスカに会いに来たんです』というお客さんもたまにいらっしゃいまして、半日以上ラッコの前にいるお客さんもいらっしゃいますね」
ただ、現在は新型コロナウイルスの影響で臨時休館中ですので、残念ながら今はラスカに会うことができません。
また、現在ラッコの保護が必要なため、捕獲は制限されていますので、新たにラッコを国内で育てるのは難しい状況。
ラスカにはこれからも長生きしていって欲しいですね。
そして、一部地域では緊急事態宣言の解除により、徐々に以前の活動を取り戻しつつある中で、のとじま水族館の開館も期待されています。
最後に加藤さんは「水族館の方も開館の準備を進めていってる最中ですので、もうしばらくお待ちいただきたいと思います」と語りました。
(岡本)
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2020年05月14日08時15分~抜粋