多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

胴体が真っ二つに!?宇都宮市の「餃子像」受難の歴史

5月11日放送の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』の「日本全国47の旅」のコーナー、今週は栃木県。
県庁所在地は宇都宮市、宇都宮といえば「餃子」。静岡県浜松市と毎年"餃子日本一"を争っています。

「餃子のまち」宇都宮にはいくつか餃子のオブジェが立っています。そのひとつがJR宇都宮駅の西口の、地元では「餃子のビーナス」と呼ばれる像です。

この像にはいろいろ苦難の歴史があるそうです。
宇都宮観光コンベンション協会の斉藤幸(みゆき)さんに電話で伺いました。

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宇都宮の人は餃子大好き

「餃子のビーナス:と呼ばれ親しまれている像は、ふゆよかな女性が、宇都宮名産の大谷石で掘られた石像です。
高さ1.6メートル、重さ約1.7トン。そのビーナスが餃子の皮のドレスをまとって、空を見上げているという、ちょっと色っぽい石像。

宇都宮の人はみなさん、餃子が好きだそうで、お話を聞いた斉藤幸さんも昨日作って食べたばかりとか。

実は斉藤さん、宇都宮出身ではないそうで、最初来た時はびっくりしたそうです。

お店に行っても「餃子しか頼まないの?」と驚き、 女性客がひとつの餃子を『焼き、揚げ、水餃子』のセットで、お昼に食べているのを見て「すごい!」とまたも驚き…。
その斉藤さんも今では、立派な宇都宮の餃子レディだそうです。
 

一度目の災難

餃子のビーナス像は、「宇都宮を餃子で有名にしよう」と、テレビ番組と宇都宮市とのタイアップとして作られました。

多田「ビーナスが餃子の皮をまとって、写真で拝見しますと、確かに色っぽい像ですね」

ところが、これには苦難の歴史があるといいます。

像ができたのは平成5年。
ところが、置くところが駅の周辺になくて、まだ開発されてなかった駅の東口へ。
そこでずっと15年くらいいて、だんだん認知されて、待ち合わせの場所にもなりました。

ところが、駅の東口を開発することになって移動することになり、今度は駅の西口へ。陽の当たらないデッキの下になりました。

その移動の時、大変なことが起こりました。

みんなが見る中、クレーン車が像を吊り上げました。「玉掛けって一カ所ってことはないよね」と、素人が見ても不安定と思っていたら…。

斉藤さん「くいっと上げたら、ガシャンと頭から倒れ、割れました」

実際の映像を見ると、ワイヤーが外れ、その衝撃で脚が折れ台座から落下、さらに落下した際、胴体が真っ二つに割れるという“惨事”となったのです。
 

インスタ映え

斉藤さん「もう大変で、新しいのを作った方がいいのか、それともこれを直した方がいいのか」

その時、宇都宮餃子会の会長が、「確かに疲れているかもしれないけど、宇都宮の餃子を有名にしてくれた大切な像だから、直るなら修理して見てもらおう」となり、修理し、今の場所に落ち着いたそうです。

今は、インスタ映えするように、餃子像を撮ると、後ろにJRの宇都宮という名前が入るようになっています。
 

二度目の災難

ところが、災難はまだあったのです。

一階から二階に上げた時、すごく大きなクレーン車が来て、今度は慎重に上げて、設置して終わり、クレーン車も帰っていこうとした時…

「うーん?なんか向き、違くない?」

像のまわりを保護してあったので、どっちが前かわからなかったですが、後ろ前が違っていました。

設置のたびに何かが起きる像のようです。
像ももうここで静かに立っていたいと願っているのでは?
 

これからもがんばって

多田「苦難の歴史ですが、付き合っているとかわいいビーナス像ですね」

斉藤さん「最初の出会いは一体これは何なんだろうとびっくりした感じから、だんだん情が深くなっていきました。
大谷石はもろいところがありますが、まだがんばってもらわないと、と思っています」

「餃子のまち」宇都宮を全国に広める「餃子像」。その歴史を思うと健気で会いに行きたくなりますね。
(みず)
 
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2020年05月11日09時38分~抜粋

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