多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

『シェルブールの雨傘』若きカトリーヌ・ドヌーヴにため息しか出ない

家で過ごす時間が増えていますが、この機会に昔の名作映画を見返しませんか?

『多田しげおの気分爽快』映は、元日本ヘラルド映画の宣伝マン・広江邦生さんがセレクトした映画を毎日一本紹介しています。
5月6日の放送で広江さんが紹介したのはフランス映画『シェルブールの雨傘』でした。

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10代のカトリーヌ・ドヌーヴ

『シェルブールの雨傘』は1964年公開のミュージカル映画です。
登場人物のセリフは冒頭から最後まで全て歌。監督はジャック・ドゥミ。音楽はミシェル・ルグランが担当して、カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞しました。

主演はカトリーヌ・ドヌーヴです。

「現在76歳のカトリーヌ・ドヌーヴ、もう今は貫禄の大女優ですけども、この当時はまだ二十歳前。10代の時のカトリーヌ・ドヌーヴは本当に綺麗。さらに可愛い」と多田しげお。

カトリーヌ・ドヌーヴは1943年10月22日が誕生日。フランス本国での映画公開は1964年2月。撮影時はギリギリ二十歳前でしょうか。
 

悲恋もの

愛し合った二人は必ずしも結ばれるとは限らない、そういう簡単なストーリーの恋愛映画です。しかし全編通して、とにかくおしゃれな映画。

時はアルジェリア戦争真っ只中。舞台はフランスの北西部にある港町シェルブール。カトリーヌ・ドヌーヴ演じる主人公は傘屋の娘です。自動車修理工の青年と恋に落ち、結婚後にはガソリンスタンドを持とうなどと夢などを語り合います。

しかし青年のもとに召集令状がやってきて、戦争に行ってしまいます。2年後、彼は帰ってきますが、カトリーヌ・ドヌーヴはもう結婚しています。彼の方もやがて結婚。ラストは…というストーリーです。
 

やっぱり奇麗

「改めて DVD で見直したんですけども、はあ~っとため息が出るほどおしゃれ。当時のカッコいいフランス映画そのものという映画です」と感想を言う多田。1964年公開の映画にも関わらず、今でもおしゃれなんだとか。

一つ一つのシーンが赤、ピンク、ブルーなど色で分けられています。セットから机の上に置いてあるちょっとしたカップまで、このシーンは全部ブルー、このシーンは全部ピンク、というように、とにかく映像が奇麗。

「そこにカトリーヌ・ドヌーヴが、またこれが奇麗だし」とまたもや言う多田。
確かに、この映画のカトリーヌ・ドヌーヴは奇麗です。
 

おしゃれシーン1

セレクトした広江さん、この映画のオススメおしゃれシーンを二つ上げました。
まずはの冒頭のタイトルバック。カメラは石畳の道を俯瞰で捉えています。

そこにパラパラと雨が降ってきて、右から左から、色とりどりの雨傘が通って行くと言うシーン。ため息が出るぐらいの映像美だそうです。
 

おしゃれシーン2

そしてもう一つがラストシーンです。結ばれることのなかったカトリーヌ・ドヌーヴと青年。それぞれ結婚して、家庭を持ち、こどもにも恵まれています。

3年ほどが経って、青年が経営するガソリンスタンドに、金持ちに嫁いだカトリーヌ・ドヌーヴが偶然、給油に来ます。まさかの偶然の再会。
どうなるの?と思っていたら、言葉少なく話をした後、給油を終えたカトリーヌ・ドヌーヴがスーッとそのままガソリンスタンドから出て行きます。

「これまた、本当、はあ~っというお洒落なラストシーンです」と言う多田しげおでした。おしゃれで切ないラストシーン。『ラ・ラ・ランド』に感動した方も、ミュージカルが苦手な方も、是非ご覧ください。
(尾関)
 
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2020年05月06日08時17分~抜粋

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