多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

沖縄より名古屋の方がなぜ暑い?

日本は南へ行くほど暑く、沖縄が最も暑いというイメージがありますが、ときどき全国の気象情報で名古屋や大阪などの最高気温が沖縄を抜くことがあります。

なぜ、名古屋の方が暑くなるのでしょうか?

5月8日放送『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では、気象予報士の沢朋宏アナウンサーが、リスナーから届いた疑問に回答しました。

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沖縄と名古屋の違い

多田も「最低気温は高いんだけど、日中の最高気温もそんなに上がらない。本州の方が最高気温が高い。いつもこの傾向ですよね」と、沖縄の天気について気になっていたよう。

ちなみに5月8日の那覇は最高気温が25.5度に対して最低気温が22度と高低差が少ないのですが、名古屋は最高が23.5度で最低が13.3度と大きな開きがあります。

高い気温で安定しているので沖縄は暑いというイメージがありますが、なぜここまで高低差が少ないのでしょうか。

その理由について沢アナはズバリ「海のおかげさね~」と、沖縄風に回答。

具体的には、「海の方が陸地の部分よりも温度の上がり下がりの幅が小さいんですね。沖縄は周りの海の影響を非常に強く受けます。

この時期、春先は朝晩だと陸地はぐんと冷えますが、海の上の風は朝晩でもそれほど冷えず。逆に陸地だと日中はカンカン照りだと、ぐんぐんどこまででも気温が上がります。

でも海というのはその熱をある程度吸収するので、気温はあまり上がらず、風は昼間でも涼しく感じます」と説明しました。

さらに1週間の天気を見ても、沖縄の天気はあまり変化がないことがわかります。

5月2日から8日の間で、那覇の最高気温が最も高い日で29.6度、最も低い日で22.6度(雨の日)ですが、名古屋の30.8度、18.8度と比べて気温変化がなだらかになっています。
 

沖縄の気候が生んだ楽器

また、沖縄の気候の特徴として沢アナがもう1つ挙げたのが、湿度が高いということ。

実は沖縄特有の気候と、ある楽器の間に大きな関係があります。

沖縄に「三線(さんしん)」という弦楽器がありますが、沢アナが昔、三線を買った時に沖縄の方から「本州で弾くんだったら割れるよ」と注意されたのだそう。

三線はお腹の前に置く胴という部分と、弦が張られている棹(さお)の部分に大きく分かれますが、この胴には蛇の皮が使われていて、乾燥していると割れる可能性があるそうです。

沢アナは「ちょっと冬場に何日か触らずに置いとくと、いつの間にか皮がパンパンに張って割れちゃうから気を付けてと言われたぐらいに、沖縄と本州名古屋とは気候、特に乾燥(の度合い)が全然違う」と解説しました。
 

南は梅雨入り、北は桜前線到達

この時期の沖縄といえば、そろそろ梅雨入りになりそうで、平年日は5月9日。

沢アナによりますと、気象予報士の間では、毎年「沖縄の梅雨入りが先か、稚内にまで桜前線が到達するのが先か」が話題になるそうです。

たいてい沖縄の梅雨入りの方が早いそうで、今年は8日時点ではまだ稚内と釧路に桜前線は来ておらず、今年も沖縄の梅雨入りの方が早そうとのことです。

最後に沢アナは、「それぐらい日本は東西にも南北にも長いということですね」とまとめました。
(岡本)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2020年05月08日07時12分~抜粋

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