香川県坂出市で200年以上に渡って、手作りを守り続ける名物ところてんがあるそうです。
4月29日『多田しげおの気分爽快~朝からP•O•N』では、このところてんの老舗を取り上げました。
パーソナリティの多田しげおと桐生順子が「八十八(やそば)ところてん 清水屋」の筒井さんに聞きました。
江戸時代から同じ場所で
筒井さん「昔の絵巻物や風景画にも登場していまして、峠にある八十場の泉のほとりで、ところてんを食べて休憩されている当時の旅人が描かれていました」
「八十八(やそば)ところてん 清水屋」は江戸時代から250年続く老舗。
場所は香川県坂出市の峠道にあり、明和元年(1764年)の創業時以来、同じ場所で営業しています。今の店主で8代目だそうです。
筒井さん「近くに八十八カ所の札所もありまして、全国のお遍路さんや、あと観光の方もお見えになります」
にくい演出
清水屋では今も機械に頼らず、ところてんが職人の経験と勘で作られるとのこと。
筒井さん「製法は代々伝えられている方法です。今は圧力釜のようなものを使用されるところもあるのですが、清水屋は解放釜と言いまして、蓋をしないで中の様子を見ながら作っています」
注文すると、目の前で「天突き」という道具を使って、スーッと線状にして出してくれるそうです。
多田「この演出もいいですねぇ。目の前で自分の器に入ってきて。これから夏ですから、まあ、いい風が吹いてきて、もう本当に幸せな爽やかな気持ちになるんでしょうね」
一刻も早く食べに行きたいところですが、お店は新型コロナウイルスの影響で臨時休業中です(2020年5月2日現在)。
お好みの味でどうぞ
多田「筒井さん、お宅のこの清水屋のところてんは絶対美味しいですか?」
筒井さん「はい。自信を持ってオススメできます」
関西では黒蜜をかけて食べることが多いところてん。
店舗では8種類以上の味が楽しめるそうです。黒蜜以外の食べ方は?
筒井さん「甘いのでしたら柚子蜜や抹茶密。お醤油系でしたら、ごまだれとかだし醤油とか、ポン酢でもお出ししております」
食感が抜群
実は今回、実物を送ってもらいました。桐生はすでに食べ始めていました。
多田「順子さんはゆず蜜?」
桐生「くほみふ(黒蜜)」
ズズ、ズズ、ズズ、ズズと、ところてんをすする音が響きます。
桐生「う~ん。食感が凄くいいですね。のど越しもよくって。ズズ…」
止まらないようです。
多田「まずこの食感ですね。この食感が美味しいので、黒蜜であろうが柚子蜜であろうが何でも美味しいんでしょうね」
桐生「全部美味しい。いろいろ食べてますけど。ズズ」
守り続ける味
多田「これを江戸時代の方も食べていたんですね」
筒井さん「そうですね。作り方も材料も変わらずやっておりますので」
250年、8代続くところてん作り。
「これからもずっとこれをこれを守っていくんだ、という感じでしょうね?」と言う多田の質問に、「はい」と覚悟を決めているように一言いう筒井かなこさん。
最後に「皆様のご健康をお祈り申し上げます」と続けました。
新型コロナウイルスが終息したら、香川県坂出市で昔ながらのところてんを堪能しましょう。
(尾関)
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2020年04月29日07時46分~抜粋