「夏も近づく八十八夜」
お茶摘みの季節を歌ったものですが、この「八十八夜」とは、立春を1日目として数えて88日目にあたり、今年は5月1日です。
今まさに新茶のシーズンですが、4月30日放送『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では、お茶の生産量No.1の静岡県ににあるという、ものすごく高級な日本茶を取り上げました。
その名も『高嶺の香(はな)』で、お茶の初セリでは40年以上連続で最高値を付けているというブランド茶ですが、いったい、どんなお茶なのでしょうか。
静岡市清水区にある両河内茶業会会長の吉川勝敏さんに、パーソナリティーの多田しげおが電話で話を伺いました。
価格は8gで1200円
吉川さんによりますと、『高嶺の香』のお茶摘みはすでに4月18日に終わっていて、今年の味や香りはすばらしいものだったそうです。
毎年最高値を付けているというお茶ですが、そのお値段は8gで1,200円!
といっても、どれぐらいの量なのか、よくわかりません。
コーヒー豆は100gで800円などと売っているのを見かけることがありますが……。
多田「お茶の葉っぱを乾燥させた状態で軽いとはいえ、8gで湯飲み茶碗で何倍ぐらい……ゴメンね、えらい貧乏くさい話になって」
吉川さん「いわゆる普通のお湯のみより2周りぐらい小ぶりな豆茶碗という茶碗がありまして、だいたい4人分ですね。(小さなお茶碗で)たしなむものという感じで」
お値段的にごくごく飲むものではありませんが、小ぶりのお茶碗で1杯あたり300円とは、さすがのお値段です。
普通のお茶とここが違う!
では、普通のお茶とどんな点が違うのでしょうか?
吉川さん「見た目は水色といいまして、茶碗に注いだ時の水の色ですね。それはすごく薄いです。これで本当に味があるのかなというような色ですが、味はすごく濃いです。それで甘みがあって、コクがあるという感じのお茶ですね」
多田「だからこそ、高いんだということではあるわけですね」
色が薄いと水で薄めたように見えて味も薄そうですが、色が薄いのに味が濃いというのは、ちょっとお茶のイメージが変わりますね。
これだけ高級なものだと育てるのも大変だったり、特別な方法で栽培しているのでしょうか。
吉川さん「みなさん50人ぐらいで摘んでいただくんですけど、芽というのはどんどん上に伸びていくものですから、先端の一芯二葉という、芯が1本ありまして葉っぱを2つ付けた状態で摘み取るのが、『高嶺の香』の摘み方です」
摘まずに成長していくと1本の芯に対して葉っぱは3枚できるので、その方がたくさん採れるのですが、葉っぱが2枚のうちに摘み取るという贅沢な摘み方で、高級なお茶ができるというわけです。
また、収穫されるお茶の葉は38kgぐらいで、それを乾燥したりして製品にすると、4.5kgぐらいになるそうですので、本当に限られたお茶ですね。
多田はそのおいしそうな様子に思わず、「静岡から香りだけでも飛んでこないかな」と発言。
今年も静岡から新しいお茶が届くのを楽しみにしていて、初夏を感じる人が全国にあちこちにいることでしょう。
(岡本)
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2020年04月30日08時14分~抜粋