多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

こどもだけの留守番…防犯で気をつけるべき点は?

学校の休みも長くなり「昼間、家にいるのはこどもたちだけ」という家庭も多いのではないでしょうか?
4月21日放送の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では、そんな場合、防犯上どんな点に気をつけたらよいかを取り上げました。

大人は仕事や買い物で外に出かけ、家にはこどもたちだけという状態。この時、泥棒が入らないようにするには、また入ってしまったらどうすればいいのでしょうか?

安全インストラクターの武田信彦さんにお電話で伺いました。

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こどもはインターフォンに出ないで

親はこどもたちだけを残して出て行くのは心配なものです。どういうことに気をつければいいでしょうか?

武田さん「防犯の基本は、こどもだけの状態にしないということです。
ただ、いま社会的にも地域的にも空白ができています。対策を考えないといけないです。大人がやれる準備をしっかりやることです。

まず、侵入等を防ぐために窓、ドアのカギをしっかりかける習慣をつけること。あと、補助錠を必ずつけていただきたいです。

次に、インターフォンや固定電話にはお子さんが出ないという習慣をつけていただきたいです。
配達とか訪問者は、時間帯を指定できたりと保護者がコントロールできます。
こどもが留守番しているところでの犯罪の被害を防ぐには、接触をカットしないといけないんです」

電話に誰も出ないと、留守と思われて押し入られるリスクがあります。しかし「こどもだけいる」と思われて押し入られる方がより危険なのです。
 

家以外の避難場所

武田さん「もうひとつの対策は、家にいることが100%安全ではない、という考え方です。
こどもがもし不安を感じたら、逃げ込める場所を家以外にも用意しておきます。

日中は学校には先生がいらっしゃる。近所では開いているお店がある。おうちで不安を感じた時に逃げ込める大人の存在をしっかり確認しておくべきだと思います」

多田「空き巣が入ってきてから逃げるのは無理なのでは?」

武田さん「これを無理と言うと被害が重大化します。安全の考え方で言うと、あらゆる方法を考えて、自分を守らないといけない。準備さえしておけば、助かる可能性は非常に上がります」

多田「空き巣が入ってきたら、裏口や窓から逃げるとか。あらかじめこどもと逃げ方や、逃げたらどこに行けばいいかまで確認しておくんですね」

武田さん「避難場所ですね。お家にいることが100%安全と思っていると、怖くてもお家の中に居続けてしまいます」

逃げることを想定をして外の場所を準備しておくことが大事だそうです。
 

連絡手段を確保する

大人がとれる対策は他に何があるのでしょうか?

武田さん「あとひとつが連絡手段です。お子さんは保護者と連絡できた方が安全です。そのためのキッズ携帯とかも出てます」

多田「空き巣が入ってきそうになった時に保護者に連絡するということですか?」

武田さん「年齢によっては緊急通報ができる時もあると思います。そういう時はご家族よりも110番した方がすみやかに警察が来てくれます。

これは年齢とお子さんの性格にもよります。大事なことは、家の現住所をお子さんが言えるように覚えておくか、メモを用意しておくことですね」

家の壁に書いて貼っておくのもいいそうです。
 

こどもと練習する

さらに気を付けることがあるという武田さん。

武田さん「こども目線で準備をしておくことです。大人でこういうシステムにしたから大丈夫と思っても、お子さんが本当にそれができるかどうかはまた別問題です。

ちゃんと窓を閉める、カギをかける、もしひとりでお出かけするなら玄関のカギを絶対にかける、2回確認する。そういう練習を一緒にしていただくことが大事だと思います」

頭だけでなく、身体を使ってやってみることですね。
 

カギはかけて

多田「こどもが留守番している時、カギをかけない親御さんもいますが、今それはダメですよね」

武田さん「地域的にも見守りの目が減っている、というのをご理解いただきたいです」

町内会やPTAなども役員が集まれない状況です。多田は「イヤな世の中ですが、それくらいしておかないといけないのですね」と納得します。

武田さんは「自粛の世の中ではありますが、ご近所も含めて、見守りと助け合いの気持ちは忘れないでいただきたいです」と、地域の力に期待を込めました。

こどもを守るのは大人の責任です。ポイントを押さえて準備をしておけばリスクを抑えることはできそうです。
(みず)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2020年04月21日07時20分~抜粋

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