多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

本物の電気機関車を運転できる!?碓氷峠鉄道文化むら

群馬県安中市松井田町坂本と長野県北佐久郡軽井沢町との境にある碓氷峠(うすいとうげ)。江戸時代には箱根と並ぶ重要な関所が設けられるなど、交通の要衝として知られています。

1893年(明治26年)には旧信越本線碓氷線(横川―軽井沢間)が難工事の末に開通しました。
最大66.7パーミル、標高差553mという急勾配を走るため、運行する車両にも様々な苦心と工夫があったそうです。

現在、群馬県側の安中市には「碓氷峠鉄道文化むら」では、碓氷線を走った電気機関車が展示され、一般の人が運転することもできるそうです。
4月8日放送の『多田しげおの気分爽快』では、詳しい話を細谷さんに聞きました。

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国鉄時代最大級の機関車

運転体験ができるのは、碓氷峠専用に作られたEF63形電気機関車。全長18メートルと、 国鉄時代に製造された中でも最大級の機関車です。

多田「何色に塗られてるタイプなんですか?」
細谷さん「青ですね。ブルーです」
多田「国鉄の貨物列車の先頭の電気機関車で、昔はよく見た色ですね」
細谷さん「全く同じ色ですね」

碓氷峠鉄道文化むらでは、このEF63形電気機関車が運転できるのですが、単に前に進めるだけではなく、様々な体験ができます。
 

月1回の講習が必須

多田「全国各地の鉄道博物館にあるシミュレーターの場合は、行って並んだら誰でもスグにできますけども、そういうわけにはいかないレベルなんですね」
細谷さん「やはり本物の機関車になりますので」

実はこのEF63を運転するには、月に1回ある講習を受けなければなりません。
一度の講習につき5名が定員。毎月1日の午前10時から電話で講習の予約を受け付けています。

細谷さん「運が良ければ繋がりますけど、なかなか繋がらなくて予約が取れない方が相当数いらっしゃいます」

現在、2ヶ月先まで予約はいっぱいだそうです。
 

丸一日かけて講習

講習は丸一日かかります。
午前中は歴史関係の座学。午後からはビデオを見た後、実車に乗り込んで、実際に指導員から実務の講習を受けるそうです。

多田「午後は実際にEF63の運転台に乗るんですか?もう早速?」
細谷さん「まだ運転はできないです」

多田「運転台に乗って、いろいろ教えてもらうわけですか?」
細谷さん「そうです」

多田「鉄道ファンは運転台に座るだけでちょっとした感動でしょうね!」
細谷さん「そうですね」

鼻息の荒い多田に、冷静に答える細谷さん。
 

試験合格で乗れるのは翌日

電気機関車の操作は複雑だそうですが、回数をこなして慣れていけば自然と身に付くんだそうです。

細谷さん「講習は最後に試験があります。合格すれば、翌日から乗れるようになります」

講習の翌日の午前中は、あらかじめ運転枠になっていて、合格すれば予約をして必ず運転できるようになっているそうです。
ちなみに一番今までの合格者、最年長は87歳。

合格すれば何度でも運転することが出来ます。中には900回以上運転しに来ている人がいるそうです。

細谷さん「もうベテラン中のベテランですね」
 

貨車に連結もできる!?

単に数メートル進ませるというだけでなく、本格的な操作もできます。
乗り始めて49回までは、慣れるために通常運転の形で往復運転。
50回目以降は推進運転、簡単に言うとバックでの運転をさせてもらえるそうです。
さらに…

細谷さん「あとはですね、貨車との連結」
多田「ええっ?」

鉄道マニアの多田にはかなり衝撃の様子。

細谷さん「連結できるようになるためには、訓練を3回していただく形になります。3回目に検定ですね。それに合格すると連結の体験が出来るようになります」
 

一番難しい操作は?

最後に運転操作で一番難しいところを訪ねる多田。

細谷さん「最初のうちは手順だと思うんですよ。でも、手順も回数こなしていくうちに慣れてきます。すると、今度はブレーキ操作なんですね」

発車は手順通りにすれば動きますが、自分の感覚であの位置に停めよう、それが難しいようです。

多田「停める操作が、この機関車をコントロールしてるんだという実感になるんでしょうね」
細谷さん「ベテランの方でも、ブレーキ操作に関しては難関中の難関ですね。一番難しいです」
(尾関)
 
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2020年04月08日07時42分~抜粋

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