多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

秘密を公開!滋賀県の伝統工芸品「びんてまり」

『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』の各県を紹介する「日本全国47の旅」、今週は滋賀県です。
3月31日の放送では「びんてまり」という伝統工芸品を取り上げました。

文字通り、瓶の中に手鞠が入っているという愛荘町愛知川地区に古くから伝わる不思議で美しいものです。

愛荘町には「びんてまりの館」という博物館があります。副館長の小川亜希子さんに、多田が電話で伺いました。

[この番組の画像一覧を見る]

きれいで不思議な手鞠

「びんてまり」は、ガラス製の瓶に手鞠が封じ込められています。不思議なのは、口よりはるかに大きな手鞠が納められているのです。

手鞠はカラフルで、花の模様、昔ながらの伝統的な模様、幾何学的な模様があり、直径13cmくらいの大きさですが、ガラス瓶との間隔は1cmもないくらい。

で、誰もが思うのは、「この中の手鞠、どこから入れたの?」という疑問です。
 

驚きの作り方

小川さん「実は秘伝なので、本当はお教えできないのですが…、逆にこちらからお聞きすると、ビンの底が割れているとか、後から半分ずつのビンをひっつけるとか、と言われます」

あなたはどう思いますか?

「実は、まず手鞠を外で作ります。そして、手鞠の中の詰め物をいったん取り出します。
中が空っぽになりますから、手鞠はくしゅっと小さく折りたたむことができます。それを、小さな口から入れます。
手鞠が入ったら、今度は穴から詰め物の綿をいれます。外からお箸を使って綿を少しずついれて、本当にすごい量の綿を入れてパンパンにふくらませます」

小川さんも担当になった21年前、一度、8割がた先生に教えてもらって作ったそうです。それ以降は、「向いてない」としゃべるのが専門になったそうです。
 

江戸時代から継承

「びんてまり」の保存会自体は45年になりますが、手鞠自体は、いつどこで誰が作り始めたかわかってないそうです。
ただ、江戸時代に作られたものが残っているので、少なくとも江戸時代にはあったことがわかっています。

多田「その頃よく瓶がありましたね」

小川さん「江戸時代はなかなか手に入れるのが難しかったので、たくさんの人がしていたわけではなかったと思います」

多田「貴重な瓶ですから、それをもっと付加価値を高めようとして、入るはずのないてまりを入れようかとかいう発想だったのかもしれませんね」

小川さん「私もそうではないかと思っています」
 

世界でひとつの手鞠

「びんてまりの館」には普段は50点くらいの実物が展示されています。その歴史や制作工程を映像や解説パネルで解説しています。また、その背景にある手仕事の文化を紹介しています。

小川さん「手鞠の刺しゅうは非常に美しくて、同じものがないというもので、それにも驚かれる方が多いです」

多田は「これからもぜひたくさんの方々に楽しんでいただいてください」とエールを送りました。

江戸時代からこんなにかわいくて緻密な工芸品が受け継がれているのは驚きですね。
(みず)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
この記事をで聴く

2020年03月31日07時40分~抜粋

関連記事

あなたにオススメ

番組最新情報