多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

あなたはどこまで知ってる?新幹線の豆知識

仕事や旅行で利用し、多くの人に親しまれている新幹線ですが、意外と知らないことが多いもの。

3月27日放送の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では、新幹線に詳しい沢朋宏アナウンサーがクイズを出題。

解答者は、番組卒業となる山内彩加アナウンサーと、来週からアシスタントとなる加藤愛アナウンサー。

最初で最後の共演となる2人が、クイズで対決。ラジオにも関わらず、沢アナも新幹線運転士の帽子をかぶって出題するほどの気合の入れようです。

[この番組の画像一覧を見る]

こだまの運転は難しい?

一般的な特急列車と比べて、新幹線の先頭車両の特徴といえば、鼻が長いこと。
先ごろ公開されたリニア中央新幹線に至っては、鼻の部分がなんと半分以上を占めています。

そこまで長くなった理由は、速く走るためというより静かに走るためで、トンネルなどに入る時の空気の衝撃を和らげる効果があるそうです。

ただ、鼻が長くなるということは、運転席がそれだけ後ろになってしまうため、決められた停止位置に停めるのは難しそうです。

そこで問題。
新幹線の運転士さんが列車を停める時、前ではなく横を向いています。それはなぜなのでしょうか?

山内アナ「横を見て『ここまで』っていう線が書いてあるところに合わせて停めている」

いきなり正解!正確には屋根などから、ここまでで停めるようにという看板がぶら下がっているので、それを見て止めています。

ちなみに沢アナによりますと、新幹線の運転士は停める技術も問われていて、乗客は駅に着く前に席から立ち上がってドアに向かっていきますが、その間あまりよろけたりしないのは、スムーズに速度を落としているから。

そのため、技術が高い運転士はのぞみよりもむしろ、停車駅の多いこだまを運転しているとも言われているそうです。
 

3人席の真ん中のメリットとは?

新幹線は時代につれて速くなったではなく、乗り心地も快適になっていきました。

開業当時の車両はリクライニングができなかったのですが、やがてリクライニングができるように。

その代わり、向きがひっくり返せなくなったので、席によってはずっと逆向きのまま長時間座り続けることにもなっていたそうです。

もちろん今はリクライニング可能で向きも変えられますし、今では当たり前となったテーブルはただ単に90度倒れるだけではなく、より手前にせり出してくるタイプに改良されています。

ただし、変わらないのは1行あたりの席の数で、3席と2席に分かれていますが、最も人気がないのが3席の真ん中、B席です。

そこで問題。
このB席は快適に過ごしてもらうため、両隣のA席、C席と比べて、ある工夫がされていますが、何でしょうか?

今度は加藤アナが解答します。

加藤アナ「これ私、当てちゃうかもしれないです。聞いたことがある気がする。B席だけ座席がちょっと広い」

これも正解!
すぐに山内アナが「これ私も知ってたもーん!(笑)2年やってたんで、譲ろうと思って」と返し、多田も「スコアを1対1にして、番組を盛り上げようと」とフォローしましたが、そこまで考えてはいなかったようです。

ちなみにその幅の差は2cm。たかが2cmと思いがちですが、グリーン車とB席の差も2cm。

グリーン車はさらにひじかけ部分が広く、前後の感覚も広いのですが、この2cmの幅は意外と大きな差なのかもしれません。
 

北海道を走るホタテ鉄道!?

最後の問題は、鉄道会社の名前に関する問題です。

新幹線が開通すると、それまで走っていた在来線は、JRから第3セクターの新しい会社に経営を譲渡するケースがあります。

その会社はご当地にちなんだ名前が多く、例えば、東北新幹線が青森まで延びた時は、いわて銀河鉄道や青い森鉄道、九州新幹線が鹿児島まで伸びた時は、肥薩おれんじ鉄道が誕生しました。

では北海道新幹線ができた時、道南地方を走っていた江差線は、「道南ホニャララ鉄道」という会社になりましたが、何という名前でしょうか?

山内アナ「道南イクラ鉄道!」

加藤アナ「ホタテ!」

多田「せめて、"道南ホタテ鉄道"って言ってくれる?」

沢アナ「お寿司屋さんのカウンターでしたっけ?」

先ほどのオレンジに引きづられたのかもしれませんが、食べものの名前ではありません。

ただ、食べものと間接的には関係があります。

多田「あの辺りの食べものにちなんだところで、こうやってこれは獲ってるんだ……あたりからひらめく、ひらがな4文字。あの辺りはイカ漁をしてるんですね。イカ釣り船の象徴的なもの」

ここまで来てもあまりピンと来ていない2人。

多田「夜のイカ釣り船では、ワーッと明るくするんですわ。明るくしてイカを寄せてきて、ワーッと獲る…もう、その灯りのことだ!」

ほとんど答えに近い状態ですが、2人は「キラキラ鉄道!」「私も今、そう思った!」「ピカピカ?」と回答。これはもう正解しそうにありません。

正解は「道南いさりび鉄道」でした。
 

トンネル内の速度を上げるには?

この道南いさりび鉄道ですが、通勤通学で利用する人はあまりいないため、新幹線が通った後は、必要性が少ないように思われがちですが、実は重要な役割を担っています。

それは、北海道と本州の間で貨物を運ぶための線路だということ。

しかし、ここで気になることが。
青函トンネルは新幹線と貨物列車の両方が走りますが、新幹線と在来線の列車はレールの幅が違います。

どうやって走っているのかというと、レールが3本敷いてあり、新幹線は広い方の2本を使用しているのです。

また、新幹線は青函トンネルの中では速度を160kmに落として運転しているのですが、これは貨物列車とすれ違う時に、もし貨物が空っぽの場合、風圧で倒れてしまわないようにするため。

ただ、新幹線が200kmまで速度を上げても良いように技術改良が進められていて、圧力を減らすために新幹線の鼻を伸ばす研究が重ねられているということです。

ここで、最初の新幹線の鼻を伸ばす話と結びつきました。

最後に多田は「勉強になるなあ。これが話の構成いうもんやね」と感心し、沢アナも「(伏線を)回収しました!」と語りました。
(岡本)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
この記事をで聴く

2020年03月27日08時11分~抜粋

関連記事

あなたにオススメ

番組最新情報