『多田しげおの気分爽快!!~朝からP•O•N』「47都道府県の旅」のコーナーでは、毎週一つの都道府県を紹介しています。今週は東京都23区。
3月26日の放送では、台東区浅草のお寿司屋さん「野八」を取り上げました。
「野八」はあっと驚くお寿司で有名なのですが、一体どんなお寿司なのでしょうか。
大将の池野弘礼さんに電話でお話を伺います。
シャリ一粒のミニミニお寿司
「野八」の名物は、一粒のシャリにネタを乗せた「一粒寿司」。
つまりミニチュア版のお寿司です。
「本当にシャリは一粒だけなんですか?」と確認する多田しげおに、「そうですね、一粒で作っております」と池野さん。
一粒のシャリにのせるネタも、その大きさに合わせてひとつずつ切りつけているんだそう。
一粒寿司は、赤身と白身、貝、玉子、タコ、ウニといった7種類のお寿司とガリのセット。
普通のお寿司では軍艦巻きが多いウニですが、一粒寿司もしっかり小さい海苔で軍艦巻きにしているんだそう。
ミニミニお寿司に思わず「かわいいですねー」と多田。
実際、「インスタ映えする!」と喜んで写真に撮るお客さんが多いんだとか。
笑いながら食べるお寿司
「ネタを小さく切ることは結構難しくありません?」と尋ねる多田に、「気は遣いますね」と池野さん。
小さくても「お寿司」を名乗るからにはと、しっかりと魚の「筋目」に合わせて切るなど、通常のお寿司と同じ手順で作り、味にもこだわっているといいます。
「お米一粒だから、逆にしっかりと味わってくれるお客さまが多くてですね。『シャリとネタのバランスがいいね』と言ってくれるお客さまもいらっしゃいます」と池野さん。
そんな池野さんが大切にしているのは、「お客さんとの会話」。
池野さん「笑いながら食べるお寿司が好きなもんですから」
多田「やっぱりカウンターに座って大将と会話をするのが」
池野さん「お寿司の醍醐味といいますか」
多田「それが江戸前寿司ですよね!」
まさかの無料サービス!
「お箸で食べるんですか?」と、一粒寿司の食べ方を尋ねる多田。
爪楊枝を箸がわりにしたり、つまんでみたり、「やっぱり寿司は手で食べなきゃ」と手で食べたりと、お客さんによってさまざまなんだとか。
海外からのお客さんからの人気も高く、「なるべく続けていきたいと思っています」と池野さん。
「野八」の通常のにぎりコースは、一人前12個と巻物が1個で5,000円(税別)。
しかしこの一粒寿司はなんと無料!です。
池野さんによると、このお寿司は「あくまでもサービスで。お寿司を楽しんでいただくひとつのアイテム」なんだそう。
食事中や予約時に「一粒寿司お願いします」と言ってもらえれば、「喜んで作ります」と池野さん。
「お客様の笑顔を見るのが楽しい」
とはいえ、もちろん一粒寿司のみのオーダーはお断り。
中には「遠方から来たから作ってください」など、一粒寿司のみを頼まれる方も少なくないといいます。
席が一粒寿司のお客さんで埋まってしまうと、他のお客さんを入れられなくなってしまうため、通常のコースも頼んでほしいということです。
なによりも「お客様の笑顔を見るのが楽しい」と池野さん。
「さすが浅草、江戸っ子ですね!」と、大将の"粋"に感激した多田でした。
コロナウィルスの影響で他県からは都内へ行く機会も減っていますが、状況が好転すればぜひ足を運んでみたいものです。
(minto)
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2020年03月26日07時42分~抜粋