ビタミンCが豊富でさわやかな甘酸っぱさが人気のキウイフルーツ。近頃ではその栄養価の高さが注目されています。
種類は果肉が緑色のグリーンキウイと、果肉が黄色のゴールドキウイが大半を占めます。
国内では一年中出回っていて、4月~12月頃には外国産、12月~4月頃は国内産が店頭に並びます。
3月17日放送の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』の「旬食」では、名古屋市中央卸売市場、名古屋青果株式会社の中村さんに電話で伺いました。
意外!中国が産地
産地はキウイという名前から、ニュージーランドを思い浮かびますが、世界的には中国が生産量で50%を超えます。続いて、イタリア、ニュージーランド。
実はキウイの原産国と言えるのは中国だそうです。
中国で自生していたものを、ニュージーランド人が本国に持ち帰って、品種改良して作ったものだそうです。
日本では、愛媛、福岡、和歌山の3県で、国内生産量のおよそ50%を占めます。ほぼみかんの産地と重なります。
栄養たっぷり
キウイの栄養について、中村さんが語ったところによると…
・ビタミンC
100g中に約70mg前後と豊富に含まれていて、これはみかんのおよそ倍の量です。風邪の予防、疲労の回復、肌荒れなどに効果があります。
・ビタミンE
抗酸化作用により、体内の脂質の酸化を防いで身体を守る働きがあります。
・水溶性の食物繊維
水溶性食物繊維が含まれていて、整腸作用があり、便秘に効果があります。また、不溶性の食物繊維もバランスよく含まれています。
・カリウム
カリウムはナトリウムを排泄する役割があり、高血圧に効果があります。
・たんぱく質分解酵素
アクチニジンというタンパク質分解酵素が含まれています。肉や魚などのタンパク質を分解するので、消化を助けてくれます。
ただ、この酵素を含んでいるため、生のままではゼラチンと一緒に使っても、ゼラチンのたんぱく質を分解するため固まりません。
この他、 血糖値を下げる効果や癌抑制効果など多くの学会発表がなされているようです。
おいしいキウイは?
おいしいキウイの見分け方としては基本的には大玉の方がいいそうです。
見た目はグリーンなら細かい毛がびっしりとしたもの。丁寧に育てられた証になります。
ゴールド系は肌がつるつるなめらかなものがいいです。
一番いいのは、まん丸よりは平たいものがいいそうです。それは幹の近くで作られて十分に栄養をもらっていた証拠だからです。
追熟の仕方
買ってきて押さえてみて、固いものより少し柔らかいものがおいしいです。固いものは酸味が残ります。
固い時はりんご、バナナなどと一緒に袋に入れて縛って常温で置くとすぐ追熟します。
「国産のキウイは今月いっぱいか、4月頭まで。そのあと、4月になるとニュージーランド産のゴールドが入ります」と中村さん。一年中手に入ることで、キウイは身近な存在になりました。
キウイというと昔はすっぱい印象がありましたが、最近は甘いものが多くなりました。上手に選んでおいしく食べたいですね。
(みず)
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2020年03月17日08時17分~抜粋