新型コロナウイルスの感染拡大が連日報道されています。
「特に東京から送ってくるテレビ番組の中には、新型コロナウイルスの一部の数字だけを取り上げて、不安ばかり煽るものがあります。しかし、それは間違った報道の仕方です。そこで、この番組では、新型コロナウイルスの真の姿を取り上げます」と声を大にする多田しげお。
2月19日『多田しげおの気分爽快!!~朝からP•O•N』では、「新型コロナウイルスの本当の姿は一体どういうものなのか?」をテーマに、医療を取材し続けているCBC論説室の後藤克幸特別解説委員が話をします。
最近の報道に物申す。新型コロナウイルスの本当の姿を伝えます
新種の風邪
そもそも今回の新型コロナウイルス、どのようなウイルスなのでしょうか?
「冬にひく風邪のウイルスの新しい種類が見つかったというのが現状です」と簡潔に言う後藤。
ただコロナウイルスは急に凶暴になったり、途中で変異する恐れがあります。
過去にはSARS、MARSのような致死率の高いウイルスが出現したことがあるので、警戒は必要とのことです。
「冬にひく風邪のウイルスの新しい種類が見つかったというのが現状です」と簡潔に言う後藤。
ただコロナウイルスは急に凶暴になったり、途中で変異する恐れがあります。
過去にはSARS、MARSのような致死率の高いウイルスが出現したことがあるので、警戒は必要とのことです。
感染経路と対処法
後藤「基本、感染ルートは普通の風邪やインフルエンザのウイルスと一緒です。飛沫感染なので、患者さんが咳をしたりくしゃみをしたりして感染していきます」
つばなどが飛んだ先の机、パソコンのキーボード、ドアノブ、つり革など手で触り、さらに、その手で顔を触った時に、鼻、口、目からウイルスが入るということです。
ウイルスが空気中をフワフワ浮いて感染する空気感染ではないので、24時間マスクが必要だというわけではありません。
「対処法としては風邪やインフルエンザ対策と一緒です。手洗いをしっかりして、十分な栄養と十分な睡眠を取って、体力を消耗しないようにする。これが基本です」
つばなどが飛んだ先の机、パソコンのキーボード、ドアノブ、つり革など手で触り、さらに、その手で顔を触った時に、鼻、口、目からウイルスが入るということです。
ウイルスが空気中をフワフワ浮いて感染する空気感染ではないので、24時間マスクが必要だというわけではありません。
「対処法としては風邪やインフルエンザ対策と一緒です。手洗いをしっかりして、十分な栄養と十分な睡眠を取って、体力を消耗しないようにする。これが基本です」
感染後の経過が重要
感染者が拡大したという数ばかりが報道されていますが、実は、感染者のその後の経過の方が重要だと語る後藤委員。
WHO(世界保健機関)は今週、感染者の詳細な分析結果を公表しました。それによると、世界で4万人あまりの感染者のうち、80%は軽症だったそうです。
後藤「感染しても普通の風邪と同じように数日安静にしていれば良くなっていったということがわかりました。ですから、冷静に対応してください」
重症化して肺炎などになった人は、WHOによると感染者の1割強ぐらいで、これはインフルエンザの比率と同じぐらいだそうです。
WHO(世界保健機関)は今週、感染者の詳細な分析結果を公表しました。それによると、世界で4万人あまりの感染者のうち、80%は軽症だったそうです。
後藤「感染しても普通の風邪と同じように数日安静にしていれば良くなっていったということがわかりました。ですから、冷静に対応してください」
重症化して肺炎などになった人は、WHOによると感染者の1割強ぐらいで、これはインフルエンザの比率と同じぐらいだそうです。
重症者を守る
多田「感染したら、みんな重症化して死んじゃうと思っている人がいるけども、それは大きな間違い」
後藤「ただ、重症化しやすい人がいる。それは高齢者であったり、糖尿病、心臓病、呼吸器の病気などの持病がある人。一般的にいうと免疫力が低い人は重症化しやすいですから、こちらが今後の重要課題になってきます」
今後は、街の基幹病院が、重症な患者を適切に治療できる体制を整えて、死亡者を出さないことが最優先の課題だそうです。
後藤「中国の武漢市の轍を踏まない、ということが言われています」
後藤「ただ、重症化しやすい人がいる。それは高齢者であったり、糖尿病、心臓病、呼吸器の病気などの持病がある人。一般的にいうと免疫力が低い人は重症化しやすいですから、こちらが今後の重要課題になってきます」
今後は、街の基幹病院が、重症な患者を適切に治療できる体制を整えて、死亡者を出さないことが最優先の課題だそうです。
後藤「中国の武漢市の轍を踏まない、ということが言われています」
武漢の轍を踏まないために
中国の武漢市ではどのような状況だったのでしょうか?
後藤「軽症の人も重症の人も、病院に殺到したために、病院が混乱をして、本来治療が必要な重症者が医療を受けられずに、命の危険に晒されたということです」
武漢では情報がないためにパニックになった、というのが実情の様です。
今後、日本がこの轍を踏まないためにはどうしたらいいのでしょう?
後藤「お年寄りや持病のある人がいらっしゃるご家庭では、家族がこの人たちを守ってあげなきゃいけません。だから家族がウイルスを外から持ち込まないこと」
手洗いの徹底や、玄関にアルコール消毒液を置いて、外出から帰ったら手を消毒するなど、とにかく家の中にウイルスを持ち込まないことが肝心だそうです。
後藤「もう一つ重要なのは、高齢者がいらっしゃる介護施設や病院での院内感染対策。院内感染は恐ろしいですから、外来者や職員の手の消毒の徹底。お年寄りが施設に集まるようなデイケアなどの介護サービスは、しばらくは休止を検討することも必要になるかもしれません」
後藤「軽症の人も重症の人も、病院に殺到したために、病院が混乱をして、本来治療が必要な重症者が医療を受けられずに、命の危険に晒されたということです」
武漢では情報がないためにパニックになった、というのが実情の様です。
今後、日本がこの轍を踏まないためにはどうしたらいいのでしょう?
後藤「お年寄りや持病のある人がいらっしゃるご家庭では、家族がこの人たちを守ってあげなきゃいけません。だから家族がウイルスを外から持ち込まないこと」
手洗いの徹底や、玄関にアルコール消毒液を置いて、外出から帰ったら手を消毒するなど、とにかく家の中にウイルスを持ち込まないことが肝心だそうです。
後藤「もう一つ重要なのは、高齢者がいらっしゃる介護施設や病院での院内感染対策。院内感染は恐ろしいですから、外来者や職員の手の消毒の徹底。お年寄りが施設に集まるようなデイケアなどの介護サービスは、しばらくは休止を検討することも必要になるかもしれません」
日本で定着?
後藤「今の状況を考えますと、すでにこの新型コロナウイルスは、普通の風邪のウイルスと同じように、日本の中で定着し始めているかもしれない」
コロナウイルスもインフルエンザも普通の風邪も含めて、重症と軽症を見分けることが肝心になってきます。
軽症な場合は、まず自宅療養で。身体のだるさとか息苦しさなどの肺炎の兆候がある人は、早急な治療が必要です。
コロナウイルスもインフルエンザも普通の風邪も含めて、重症と軽症を見分けることが肝心になってきます。
軽症な場合は、まず自宅療養で。身体のだるさとか息苦しさなどの肺炎の兆候がある人は、早急な治療が必要です。
心配な人は
軽症、重症の判断は、厚生労働省が発表した『受診すべき症状の目安』を参考になるそうです。
多田「厚生労働省の発表の目安だと、『高い熱が4日続いたら』という表現ですが、3日寝ていて熱が引いたら大丈夫なのか?見極めが難しいのは、この辺りですよ」
今回のコロナウイルスは、インフルエンザよりも症状が長引きやすいとも言われているので、4日に設定されているそうですが…。
後藤「4日に限らず、あまり酷い症状だったらいち早く相談した方がいいです。自分が呼吸困難に陥る手前なのかどうかは、専門家のアドバイスを受けましょう。相談センターは各自治体のホームページに載ってますからね」
今回の新型コロナウイルス、基本は、普段のインフルエンザと同じと考えていいそうです。もちろん予防対策は必要ですが、必要以上に恐れることはない、という話でした。
(尾関)
多田「厚生労働省の発表の目安だと、『高い熱が4日続いたら』という表現ですが、3日寝ていて熱が引いたら大丈夫なのか?見極めが難しいのは、この辺りですよ」
今回のコロナウイルスは、インフルエンザよりも症状が長引きやすいとも言われているので、4日に設定されているそうですが…。
後藤「4日に限らず、あまり酷い症状だったらいち早く相談した方がいいです。自分が呼吸困難に陥る手前なのかどうかは、専門家のアドバイスを受けましょう。相談センターは各自治体のホームページに載ってますからね」
今回の新型コロナウイルス、基本は、普段のインフルエンザと同じと考えていいそうです。もちろん予防対策は必要ですが、必要以上に恐れることはない、という話でした。
(尾関)
関連記事