多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

高速道路も走行!木製スーパーカーを完成させた伝統の技

岡山県真庭市で作られた木製のスーパーカーが話題です。
実際に走行できる上、スピードは100キロも出せ、高速道路も走れるといいます。

2月18日放送の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では、製作した株式会社佐田建美の代表取締役、佐田時信さんに電話でお話を伺いました。

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注目の『スーパーカー』

岡山の山間部にある真庭市。取材当日は雪が降っていたそうです。
こんな雪の日は佐田さんの作った車を走らせるには寒すぎます。なぜならこの車はオープンカーなのです。
 
(株式会社佐田建美ホームページより)

多田「普通金属で作った車はなめらかな曲線ですが、この車はちょっと積み木細工風のごつごつ感があり、暖かみがありますね」

佐田さん「これが高速道路を走るのでみなさん驚かれます。最初のうちは追い越していった車の左側の人が窓をあけて指さしたり、困ったのはパトカーを呼ばれることです。変な車が走っているとよく通報されました」

それほど目を引くスーパーカー、高速を走っている姿を思うとワクワクしますね。
 

「木で創れないものはない」

株式会社佐田建美は建具屋さんでもあり、木でいろいろなものを作るという専門家の会社です。

多田「木でいろいろなものを作って、それで勢いあまって作ったということですか?」

佐田さん「『木で作れないものはない』、これをテーマにどんどん作っています。
実は全国建具組合連合会の全国大会の展示会があります。そこに毎年、部門が4つあって、ひとつはこれからの時代を見据えて、いろいろな挑戦をする部門があります。今までなかったものを作ろうという。

その中で、実は20数種類くらい世の中になかったものを作っていて、それが作品として帰ってきて、会社のショールームに全部展示しています」

多田「車以外ではどんな作品がありますか?」

佐田さん「5m越えのカタカタといってひよこが電力もモーターも使わずに動くものとか、これも電力を使わない阿波踊りをするからくりとか。

ご飯をいれるお櫃を家にしてしまったり。これは八畳の間です。もちろん快適に住めます」

お櫃で家を作るくらいなら、木で車を作っても不思議はありません。
 

真庭組子

佐田さんは今までなかったものを作ると同時に、伝統的な真庭組子(くみこ)という工芸品があり、これも得意だそうです。

佐田さん「東京のThe Okura Tokyo、昨年9月12日にオープンしたこのホテルには芸術といわれる1800坪のメインロビーがあり、そこに幅25m高さ7mの巨大な真庭組子として、縁起のいい麻の葉文様で図柄を組んだものを納めました」

多田「そういった伝統的なものも作るし、新しい発想でお櫃の家も作る、すごいですね」
 

車を作る苦労

ところで、「スーパーカー」を作るのはかなり難しかったのでは。

佐田さん「車を作る時に屋根があると、力の配分とか作る上で楽です。ビジュアルを重視してオープンでいこうとしたら、車体造りがねじれることが前提でそれはとても大変でした。

木は縦の力は強いですがねじれの力には弱い。割れる可能性がある。解決するために、一枚でなくて、何枚かの小さくしたものをボルトでつなぎました。ボルトだといくらかずれるのでそれを利用しました」
 

一番になろう

佐田さん「車体には組子も入っています。スーパーカーなので、ランボルギーニカウンタックのようにガルウィングにしようと、扉は上に開くようにしました。色は生成りの色です」

「楽しそうですね」という多田に、「楽しんでやっています」と語る佐田さん。

佐田さん「私ども暇な時期があります。その時に何をするか。誰もやってないものをやれば一番になれる。山でも一番のエベレストは出てくるけど二番目、三番目は出てこない。だから一番になろうとやってきました」

実に夢を感じさせる車でした。
(みず)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2020年02月18日07時40分~抜粋

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