多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

スケルトンの床下は105mの超絶景!日本一高い鉄橋を走るトロッコ

宮崎県高千穂町には、なんと高さ105メートルから絶景を楽しめるトロッコ列車が走っています。

高千穂あまてらす鉄道が運営している「スーパーカート」「グランド・スーパーカート」で、高千穂駅から高千穂鉄橋までを運行しています。

2月5日『多田しげおの気分爽快!!~朝からP•O•N』では、高千穂あまてらす鉄道株式会社の専務取締役、齊藤拓由さんに聞きました。

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旧国鉄の路線

「スーパーカート」「グランド・スーパーカート」が運行する路線は、もともと旧国鉄高千穂線の路線でした。
1989年に第三セクターの高千穂鉄道に移管されて運行していたのですが、2005年に台風14号により大きな被害を受けて運転を休止し、2008年に廃線となってしまいました。

このうち高千穂駅と高千穂鉄橋間で、高千穂あまてらす鉄道がトロッコを運行しています。
高千穂鉄橋は高さ105mで、鉄道橋としては日本一の高さです。
 

地元の力で復活

2008年、この路線は「高千穂鉄橋まで何とか運行させたい」という地元の有志の力で復活しました。
木製のトロッコを駅構内を人力で押すところから始め、2013年には高千穂鉄橋を渡らせることに成功。軽トラックを改造した18人乗りの車両「スーパーカート」を走らせるまでになります。

さらに2017年からは、30人乗りの「グランド・スーパーカート」が運行しています。
動力は2500ccのディーゼルエンジンで動くトラクター。ピンクと白に塗り分けられた可愛らしい車両に乗って、高千穂駅から高千穂鉄橋まで往復30分の絶景の旅を楽しめます。
 

絶景にリピーターも

多田「高千穂駅を出発して、どれくらいのスピードで進んでいくんですか?」
齊藤さん「速度は15km以下で鉄橋まで走行しております」

高千穂駅を出て、トンネルを二つ越えると高千穂鉄橋だそうです。秋には、鉄橋から見える紅葉が絶景なんだとか。

齊藤さん「105メートルの鉄橋なんで、車両の双方が開けていて、下には岩戸川という川が流れています。リピーターのお客様がいらっしゃいます」
 

真下が見られる

齊藤さん「鉄橋の上で5分ほど停車いたします。そこでは運転手のアナウンスが…ちょっと、ありますんで(笑)」

アナウンスの内容は、運転手によって違うので、来てのお楽しみだそうです。

アナウンスの他に、鉄橋の上でのお楽しみは景色。グランド・スーパーカートの床の一部は強化ガラスになっています。

齊藤さん「車両の真ん中付近がスケルトンになっていて、そこから、枕木と枕木の間から下の岩戸川が見えるという仕掛けです。高いところが苦手なお客様はスケルトンから離れていきます。お好きな方はずっと写真を撮られてますね」

105メートル真下の光景、スリルがありそうです。
 

直に自然を感じられる

齊藤さん「グランドスーパーカートには、屋根がございませんので、四季を通して自然を感じていただきながら、そのままで空から下まで見られます」

この時期、鉄橋の上は寒そうですが…。

齊藤さん「朝のうちはちょっと冷えるんですけど、昼になると暖かくなると思います。だけど、この寒さも景色のうちです。直に自然を感じて下さい」

風が強いと運行はどうなるのでしょう?

齊藤さん「鉄橋に風速計を付けておりまして、10メートル以上になると運転停止になると、お客様にはご説明をさせて頂いております」

風が強い日は鉄橋の手前までで停止なんだとか。
風速計には赤く光るパトランプが付いていて、強風の時にはクルクル回る仕組み。お客さんもそれを確認すると納得するそうです。
 

お客さん倍増計画

「昨年度はありがたいことに、5万2000人のお客様に来ていただきました」と語る齊藤さん。

多田「何両連結なんですか?」
齊藤さん「30人乗りの一両連結なんですよ」
多田「わあ、そうか~」

鉄道マニアの多田、思わず残念そうな声を挙げましたが、実は来年度、もう一両増やして60人乗りにする計画があるそうです。

齊藤さん「ぜひ、皆さんも来て下さい。お待ちしてます」

高さ105メートルの高千穂鉄橋から真下が見える、高千穂あまてらす鉄道。鉄ちゃんでなくとも乗ってみたいものですね 。 
(尾関)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2020年02月05日07時40分~抜粋

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