多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

20歳の学生が考案。助けたい気持ちを伝える「逆ヘルプマーク」

障害や疾患を持ちながら、外見でわからない人が支援などを周囲に知らせる「ヘルプマーク」が普及しています。

一方で愛知県美浜町の日本福祉大学2年生、酒井晃太さん(20)は、いわゆる「逆ヘルプマーク」を考案して、普及に努めているそうです。
「逆ヘルプマーク」とはいったい何でしょうか?

2月3日放送の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では、この酒井さんに電話でお話を伺いました。

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「逆ヘルプマーク」とは?

長方形で赤地に白いハートマーク。最近、鞄につけている方を見るようになった「ヘルプマーク」。

支援を必要とする方の周りには、積極的に支援をしたいという方がたくさんいます。
酒井さんが考案したのは、「困ったことがあったら言ってくださいね」という意思表示をするためのマークが「逆ヘルプマーク」です。

正確には「サポートハートマーク」と呼んでいるそうです。酒井さんはそのプロジェクト運営チームを立ち上げて活動しています。
 

体験から発想

高校3年生の時にこのマークを考えたという酒井さん。
発想のきっかけは自身の体験からだとか。

酒井さん「私自身が発達障害を持っていて、しんどいと思うことが時々あります。そういう時に周りに助けを求める…『席を譲ってもらえませんか?』と言いにくいことに気づきました。

助けたいと考えている側も『声をかけるとおせっかいかも』とためらう雰囲気があると気づきました。

それで、手伝いたいと思っている人がマークをつければ目に見えてわかり、もっと声をかけやすくなるのでは、と思って作りました」
 

お手伝いが必要ですか?

「サポートハートマーク」のデザインは円形で白地、中央にハート。それに寄り添うように人の形が描かれており「お手伝いが必要ですか?声をかけてください」という言葉も添えられています。

このデザインも酒井さんが考えたそうで、すっきりとして伝わりやすいものです。

ちなみにこのマークはキーホルダーになっていて、ひとつ200円でネット販売されています。

多田「『サポートハートマーク』で検索すればいいですね。ぜひそういった気持ちのある方につけて欲しいですよね」
 

黙っていても伝わる

多田「このマークを知った人の反応はいかがですか?」

酒井さん「例えば、自分も前に病気を持っていて手伝ってもらったことがあり、その時すごくありがたかったという人がいらっしゃいました。
今はよくなったから、逆に自分が他の人を助けたいという、思いやりが連鎖するような感じで広まっています」

多田「『ヘルプマーク』『サポートヘルプマーク』をつけることで、黙っていても意思表示ができるということですね」

酒井さん「わざわざ周りに気を配ったりすることもなく、ちょっとつけているだけで、“助けますよ”のサインが出せるのが強みだと思っています。

人間、エスパーでないものですから(笑)、気づきたくても気づけないということもあるので、そういった時にすごく重宝すると思います」

酒井さんの取り組みに同意された方は、ぜひ「サポートヘルプマーク」で検索してみましょう。
(みず)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2020年02月03日08時16分~抜粋

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