多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

福井のソウルフード?「ボルガライス」は謎がいっぱい。

その土地にはその土地の人しか知らない意外な食べ物があります。

1月28日の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では、福井県越前市の「ボルガライス」というソウルフードを取り上げました。

このボルガライス、なんとオムライスの上にトンカツが乗ったもので、地元の方に愛されているそうです。

詳しいことを日本ボルガラー協会会長の波多野翼さんに電話で伺いました。
ちなみに「ボルガラー」とは、このボルガライスを愛して食べている人たちのことだそうです。

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給食にもボルガライス

ボルガライスは、越前市の人にとってはあって当たり前の料理だそうです。
驚くことに給食にも出るメニューだとか。

波多野さん「小さいこどもでもみんな知っています。見た目はボリュームがありますが、実際食べ始めるとペロリと食べられてしまいます」

多田「各地にソウルフードがありますが、定着する要因のひとつに、学校の給食に出たというのがあります。こどもの頃に当たり前のように食べたものは、大人になっても忘れられないものですね」

波多野さん「10年前までは、実際は市内でも5店舗くらいしかなくて、僕たちがPRしはじめてここまで盛り上がりをみせました」

ボルガライスの広がりは、波多野さんたち「ボルガラー」の熱意によるところも大きいようです。

店によって違う味

オムライスの上にトンカツを乗せると言っても、このオムライスがお店によって味が異なるそうです。

波多野さん「ご飯の味付けがケチャップライスのところ、デミグラスソースのところ、あえて白いご飯のところ。
卵の部分も昔ながらのくるっと包んだ卵もあれば、とろとろのものもあり、ソースもデミグラスソース、ケチャップベースのもの、トマトソース、中華風あんかけなどいろいろです」

多田「店によって違うなら、ボルガライスの食べ歩きもできますね」

波多野さん「食べ歩きをおすすめしますが、結構ボリュームがあるので、2店舗くらいで厳しくなります」

多田「何日もかけて滞在してするといいですね」

なぜ「ボルガ」?

一番の謎は、名前の由来です。なぜ「ボルガ」なのでしょうか。

波多野さん「いろいろな説がありますが、ロシアにボルガ川があって、その近くにフライと卵の料理があったからとか、ボルガ川を流れるイカダがオムライスでその上に丸太をのせている様子からボルガライスにしたとか、火山のボルケイノからとったとか…
イタリアにボルガーナという村があって、そこによく似た料理があったとか、いろいろあってよくわかりません」

多田「諸説いろいろあるということですね」

おいしければそれでいいということです。

ボルガライスの未来はどっち!?

実はボルガライス、広い範囲で作られ始めているそうです。

波多野さん「今、越前市内では20店舗ありますが、福井県で出している店もありますし、タイのバンコクでも出しているお店があります。
そこの店ではボルガライスは大人気で、店主がボルガ焼きそばを開発して、これも人気だそうです。
これは焼きそばを卵で包んでトンカツをのせたものです」

多田「他に変わり種のボルガライスはないですか?」

波多野さん「押し寿司にしたボルガライスもあります。サービスエリアで買えますが、酢飯を卵で巻いて、トンカツが乗っています。
冷えてもご飯がべちゃっとしないでいいです。上にはケチャップソースをつけます」

多田「いくらでも新しいバージョンができそうですね」

波多野さん「今、ボルガアイスというのがあって、見た目がボルガライスそっくりのアイスです。
これからの季節は巻き寿司でボルガ巻き。中にトンカツが入っています」

多田「越前市民の方はボルガライスを愛していて、どんどんいろんなものを作ろうということなんですね」

波多野さん「みなさん、地元が好きなんですね」

「ボルガライス」の発展は「地元愛」からきているようでした。
(みず)
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2020年01月28日07時40分~抜粋

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