多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

まさかの牛乳瓶グルメ!?岩手県宮古市の新名物「瓶ドン」

岩手県宮古市では「瓶ドン」と呼ばれるグルメの普及を促進しています。
瓶ドンの「瓶」は牛乳瓶の瓶、ドンは「丼」を指すそうですが、字面だけではまったくイメージがわきません。

1月22日『多田しげおの気分爽快!!~朝からP•O•N』では、宮古観光文化交流協会の金澤薫さんにこの新名物「瓶ドン」について尋ねます。

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食材の地層

宮古市といえば、豊かな漁業資源に恵まれ、夏場のウニに代表される美味しい海産物が豊富です。
四季折々の旬の食材が牛乳"瓶"に入って、"丼"のご飯とともに出てくるのが「瓶ドン」。
お客自ら、牛乳瓶から食材を取り出し、お好みでご飯の上に乗せるというものです。

「瓶ドン」はまず、目で楽しむ丼。透明の牛乳瓶に、様々な食材が層になって入っている様は、まるで地層のようだとか。
気になる食材、今の時期なら具体的にどんなものが入っているのでしょうか?

金澤さん「多く使われてるのはマダラではないでしょうかね。愛知県や関東では、マダラをお刺身で食べる機会はなかなかないと思います」

本州では宮古市が一番マダラの水揚げが多く、新鮮なまま使えるのだそうです。

お好みでレイアウト

さらに1月ぐらいからは早採りワカメ。
これは、本格的な収穫前に、メインのワカメだけを生かすために、他のところを早めに採り始めるメカブの部分。
火を通すと綺麗な緑色に変わって、牛乳瓶の中の食材の地層が華やかになります。

食材を取り出す時は、ただ瓶をひっくり返しただけでは、なかなか出てこないんだそうです。そのため、食材を取り出すための長いスプーンが付いてくるんだとか。取り出した食材は、お好みにレイアウト。

「上手に作られる方と、雑にのせる方、様々なんですけど、楽しんでもらっている印象です」

ウニがヒント

なぜ食材をわざわざ牛乳瓶に詰めるのでしょう?

実は岩手県沿岸では、獲れたてのウニを牛乳瓶に詰めて保存することが多いそうです。
ウニを、滅菌処理を行った海水と一緒に保存することで、新鮮で美味しく食べられるとか。

宮古市では数年前から、夏場限定でウニを牛乳瓶に入れた物が売られていて、知る人ぞ知る名物となっていました。「瓶ドン」はその発展形だそうです。

「宮古は季節ごとに豊富な海産物が有名なので、瓶の中身はウニ以外でもいいじゃないか、という発想です。それにウニですと期間が短いんですよ。
ウニを食べたくて来ていただく観光客の方が結構多いんですけど、時期や日によって揚がらない日もありますので、ガッカリされたりしてたんですよね」

「瓶ドン」の誕生で一年中食べる楽しみが出来ました。

この値段なら大丈夫

実は、この「瓶ドン」、開発して市内10店舗で本格提供し始めてから、まだ1年と2ヶ月ほどなんだとか。気になるのは値段ですが…。

「来て食べていただいた方は、こんなに安くていいの?なんておっしゃっていただきますけども、安くて今1,000円から。一番高いものは3,000円ですが、平均的で1,400円ぐらいなので、お昼ご飯でも十分楽しんでいただけると思っています」

見た目もインスタ映えしそうな上、自分で丼を作る体験ができ、特に若い女性観光客にウケそうです。

「そうあってほしいと思ってやっております」と答える金澤さんでした。 
(尾関)
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2020年01月22日07時41分~抜粋

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