最近よく耳にするようになった「ジェネリック医薬品」。
値段が安いということは知っていても、まだ服用したことがないという方も多いのではないでしょうか?
1月21日放送の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では、このジェネリック医薬品について、名古屋大学医学部薬剤部部長の山田清文先生に伺いました。
また近年注目されている「お薬手帳」についても尋ねます。
知って得する、ジェネリック医薬品とお薬手帳
「ジェネリック医薬品」とは?
まず「ジェネリック医薬品」とは、何でしょうか?
山田先生「ジェネリック医薬品の反対語が『新薬』です。新薬は製薬企業が開発した新しいお薬という意味です。
一定期間、他の会社はその新薬を製造することができない特許があります。その特許が終わった後、他の製薬企業が先発薬品と同じものを製造販売することができます。
後発医薬品は先発品と同じものを含む、効果安全性がまったく同じ医薬品で、これをジェネリックと言います」
ジェネリック医薬品は、厚生労働省などでは「後発医薬品」と呼ばれています。
多田「同じものを作っていると思っていいんですか?」
山田先生「化学構造的にはまったく同じものを作って、効果安全性が同じだと厚生労働省が承認した医薬品です」
多田「我々レベルで言うと『効き目は同じ』ということですね」
山田先生「ジェネリック医薬品の反対語が『新薬』です。新薬は製薬企業が開発した新しいお薬という意味です。
一定期間、他の会社はその新薬を製造することができない特許があります。その特許が終わった後、他の製薬企業が先発薬品と同じものを製造販売することができます。
後発医薬品は先発品と同じものを含む、効果安全性がまったく同じ医薬品で、これをジェネリックと言います」
ジェネリック医薬品は、厚生労働省などでは「後発医薬品」と呼ばれています。
多田「同じものを作っていると思っていいんですか?」
山田先生「化学構造的にはまったく同じものを作って、効果安全性が同じだと厚生労働省が承認した医薬品です」
多田「我々レベルで言うと『効き目は同じ』ということですね」
ジェネリックはほぼ半額
多田「値段は安いですよね?」
山田先生「一般的には50%となります。医薬品を開発する中でもっとも経費がかかるのは患者さんでの臨床試験です。後発薬品は患者さんでの臨床試験が行われません」
多田「安くて効き目が同じなら、その方がいいと思いますが…」
山田先生「ただ漠然と不安に思われる方がいらっしゃるのも事実で、そうであれば薬局、または処方される先生によくお話を伺って、納得した上で使われるのがいいと思います」
山田先生「一般的には50%となります。医薬品を開発する中でもっとも経費がかかるのは患者さんでの臨床試験です。後発薬品は患者さんでの臨床試験が行われません」
多田「安くて効き目が同じなら、その方がいいと思いますが…」
山田先生「ただ漠然と不安に思われる方がいらっしゃるのも事実で、そうであれば薬局、または処方される先生によくお話を伺って、納得した上で使われるのがいいと思います」
医療費削減のために
厚生労働省では、2013年(平成25年)に『後発医薬品のさらなる使用促進のためのロードマップ』を策定して以来、このジェネリック医薬品の普及を促進しています。
その背景はなんでしょうか?
山田先生「超高齢社会で、社会保障費にしめる医療費、または医薬品費がどんどん上がっています。
国の予算が非常に限られている中で、効果と安全性が同じであれば、安い薬を使いましょうと。
もし、後発医薬品を80%使うことができれば、約1兆円の経費削減になると見込まれています。
国民皆保険制度を維持するためには、削減できるところは削減する必要があります。効果安全性が同じなら、半額になる医薬品を使いませんか、ということだと思います」
その背景はなんでしょうか?
山田先生「超高齢社会で、社会保障費にしめる医療費、または医薬品費がどんどん上がっています。
国の予算が非常に限られている中で、効果と安全性が同じであれば、安い薬を使いましょうと。
もし、後発医薬品を80%使うことができれば、約1兆円の経費削減になると見込まれています。
国民皆保険制度を維持するためには、削減できるところは削減する必要があります。効果安全性が同じなら、半額になる医薬品を使いませんか、ということだと思います」
お薬手帳
最近薬局で「お薬手帳はお持ちですか?」と尋ねられた経験がある、という方も多いのでがないでしょうか?
そもそも「お薬手帳」とは何でしょう?
山田先生「患者さん自身が飲んでいる薬、サプリメント、健康食品、自分の健康にかかわる薬の情報を一冊にまとめたものです。
どの病院、どの薬局にかかわる時にも、おくすり手帳を見せることによって、自分の状態を理解してもらうようにしたものです。
それによって薬と薬の相互作用とか、有害事象を未然に防ぐことができるということで積極的に推奨している施策です」
お医者さんから処方箋をもらった薬だけでなく、飲んだ市販薬やサプリメントなども自分で書き込んだ方がいいのですね。
そもそも「お薬手帳」とは何でしょう?
山田先生「患者さん自身が飲んでいる薬、サプリメント、健康食品、自分の健康にかかわる薬の情報を一冊にまとめたものです。
どの病院、どの薬局にかかわる時にも、おくすり手帳を見せることによって、自分の状態を理解してもらうようにしたものです。
それによって薬と薬の相互作用とか、有害事象を未然に防ぐことができるということで積極的に推奨している施策です」
お医者さんから処方箋をもらった薬だけでなく、飲んだ市販薬やサプリメントなども自分で書き込んだ方がいいのですね。
一冊にすべてを
多田「中にはAという薬局にはA、Bという薬局にはBと(お薬手帳を)分けている人がいますが…」
山田先生「それは本当の目的としては外れています。一冊にまとめておくことが一番大事です。
どの薬局に行っても、どの病院に行ってもそのお薬手帳を見せて、新たな情報はそこに加えることが大事です」
多田「一冊にまとめているから意味があるのですね」
山田先生「その一冊を見れば、この患者さんはこんな薬を飲んでいるということが医師、薬剤師にわかり、新しい薬を飲んで大丈夫かどうかの判断材料になるわけです」
山田先生「それは本当の目的としては外れています。一冊にまとめておくことが一番大事です。
どの薬局に行っても、どの病院に行ってもそのお薬手帳を見せて、新たな情報はそこに加えることが大事です」
多田「一冊にまとめているから意味があるのですね」
山田先生「その一冊を見れば、この患者さんはこんな薬を飲んでいるということが医師、薬剤師にわかり、新しい薬を飲んで大丈夫かどうかの判断材料になるわけです」
自分を守る
多田「お薬手帳は患者を守るためにはありがたいものですね」
山田先生「その通りです。お薬だけでなくて、自分で購入する健康食品、サプリメントも自分でお薬手帳に書いていただいて結構です。
薬を飲んだこと、サプリメントを飲んで起こったこと、『ちょっと今日はおかしいな』とかを、どんどんそのお薬手帳にメモ書きで書いていただいて、それを病院、薬局にかかったときに見せるのもいいです。
そして常に携帯することが大事です。
運悪く交通事故に起こった時にも、その情報を見て、治療がよりよいものになる可能性が高くなります」
薬局で「お薬手帳」を出すことをただの義務のように感じていましたが、実は自分の健康を守る大切なものだったのですね。出かける時はぜひ携行しましょう。
(みず)
山田先生「その通りです。お薬だけでなくて、自分で購入する健康食品、サプリメントも自分でお薬手帳に書いていただいて結構です。
薬を飲んだこと、サプリメントを飲んで起こったこと、『ちょっと今日はおかしいな』とかを、どんどんそのお薬手帳にメモ書きで書いていただいて、それを病院、薬局にかかったときに見せるのもいいです。
そして常に携帯することが大事です。
運悪く交通事故に起こった時にも、その情報を見て、治療がよりよいものになる可能性が高くなります」
薬局で「お薬手帳」を出すことをただの義務のように感じていましたが、実は自分の健康を守る大切なものだったのですね。出かける時はぜひ携行しましょう。
(みず)
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