多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

話題の郷土食!岩手県の「ビスケットの天ぷら」

それぞれの地域にはその土地だけのユニークな郷土食があります。
1月20日放送の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』の「日本全国47の旅」では岩手県の「ビスケットの天ぷら」を取り上げました。

西村俊仁アナウンサーと桐生順子は「小麦粉を小麦粉で揚げるということ!?」と驚きの声を上げましたが、いったいどんな食べ物でしょうか?

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西和賀町の郷土食

岩手県の中西部、秋田県に面する山の中、豪雪地帯である西和賀町の郷土食のひとつが「ビスケットの天ぷら」です。
JAいわて花巻 西和賀地域の新田いえ子さんに電話で伺いました。

西和賀町は、今年はびっくりするほど雪が少なく、この日も3cmくらいしか雪がなかったそう。例年は60cmも積もる時もあるので、雪かきは楽だとか。

西村「郷土食のビスケットの天ぷらはどんなものですか?」

新田さん「文字通りビスケットを天ぷらにしたおやつです。
材料は市販されている『かーさんケット』という、直径5cmくらいのビスケットです。
天ぷらの衣は米粉が主流で、作る人によって天ぷらの衣の具合が違うので、それぞれ家庭の味が楽しめます」

名前の通りですが、米粉で揚げるというのが出演者の予想と違ったところ。
しかし新田さんは「こんな当たり前のものがなぜ珍しいのかな?」といった風情で朴訥と話してくださいます。

『かーさんケット』?

西村「『かーさんケット』とは?」

新田さん「作っているところは東京の会社なので、そちらにでもあるのでは?」

製造元は東京都北区に本社を置くイトウ製菓。「ミスターイトウ」のブランド名で知られています。この「かーさんケット」は、桐生いわく「すごくシンプルな」ビスケット。

西村「それに米粉の衣をつけて油で揚げるわけですね?」

新田さん「はい、3cmくらいの厚さになります」

3cmというとかなりの厚さです。

西村「ということは、ビスケットを食べるよりかなり満足度が高いということですね?」

食べた感触は?

桐生「米粉に味がついているんですか?」

新田さん「人それぞれですけど、蒸しパンミックスを混ぜるとふくらし粉が入っているのでふわっとします」

西村「食べた時の感触はどうですか?」

新田さん「揚げたては外はサクサクしていて、中はもっちり感があります。『かーさんケット』のほんのりした甘さがアクセントになって、油で揚げていても重さが感じられなくてパクパク、3つ4つ食べられます」

西村「揚げてから時間が経っても、そのままですか」

新田さん「粉が少し湿ってしまうから、電子レンジで40秒くらい温めなおせば、揚げたてみたいにふっくらになります。うちの孫たちは喜んで食べます」

桐生が思わず「おいしそう」と言いました。素朴なお母さんの味がしそうです。

なぜ、ビスケットを?

そもそも、なぜビスケットを天ぷらに、と考えたのでしょうか。

新田さん「昔、食料不足の時に貴重なビスケットがあり、それを大きくしてこどもたちに食べさせたい、それをおやつにしたり。
冠婚葬祭で今でも使われていて、お重に入れて持って歩いたりします。B級グルメになっています」

お重に入れるところは、おはぎのような感覚でしょうか。

どこで食べられる?

このビスケットの天ぷら、観光客が行って食べることはできるのでしょうか?

新田さん「町内の道の駅とか、産直『里の恵』とかで買って食べることができますし、町内の温泉郷や飲食店でも、食事のデザートとして出してくれるところがあります」

西村「デザートとなるとお腹いっぱいの上に…」

新田さん「別腹でしょう、たぶん(笑)」

西村「今年は雪も少ないから、我々も西和賀町にも行きやすいので…」

新田さん「ぜひ足を運んでください」

西村「ありがとうございました」

「試したことあります」

このコーナーの終了後、「ビスケットの天ぷら」に対するリスナーのリアクションが紹介されました。

「試したことあります」(Aさん)
「インターネットに丁寧に作り方が載ってました。私にもできそうです」(Bさん)
「画像を見ると、ぱっと見、芋天みたいですね」(Cさん)
「山梨県の鳴沢村でも同じようなものが出てきますよ」(Dさん)

一度自分で作って食べてみたいですね。それとも、地元に足を運んで食べるのが一番でしょうか。
(みず)
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2020年01月20日07時39分~抜粋

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