多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

正月太りが気になる今だから「生活習慣病」に要注意!

年末年始の休みも終わり、いつもの日常が始まりました。
こうなると気になるのが「生活習慣病」という言葉。年が明けた今こそ、改めて学びましょう。

1月7日放送の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では、名古屋市東区で糖尿病・内科の診療を行う洪内科クリニックの院長 洪尚樹先生にお話を伺いました。

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生活習慣病とは

一般的に生活習慣病とは、糖尿病、高血圧、高脂血症、痛風といった、中高年になって発症する病気を指します。

多田「生活習慣病というからには、生活習慣が要因と思えばいいんですか?」

洪先生「昔は、成人になって発症するから成人病と言っていました。しかし『成人』では歳がはっきりしないこと。加えて、生活習慣病は実は遺伝的な素因をもった人に起こることが多く、そういった人たちが、暴飲、暴食、肥満、運動不足などの誘因でもって発症します。

生活習慣の乱れが誘因となって発症するのが、生活習慣病です」

遺伝プラス生活の乱れ

多田「遺伝ということですが、親が○○病の場合は、私も○○病を発症しやすいと思えばいいですか」

洪先生「遺伝が関与するかどうか、アメリカの有名な一卵性双生児の糖尿病の発症の研究があります。
それによると、いわゆる成人型(Ⅱ型糖尿病と言われています)が90%の確率で一致した。しかも、ほとんど同時期に同じように発症しているということがわかり、非常に遺伝と関係することがはっきりしました。

我が国では60~70%の一致率と出ていますが、いずれにせよ遺伝が大きく関係することは間違いないです」

生活習慣病には、遺伝が深く関与していて、それに生活の乱れが加わると発症するようです。

遺伝だから仕方ない?

AさんとBさんが同じように暴飲暴食をしていました。Aさんは発症しやすい、Bさんはあまり発症しない、これは遺伝で受け継いだ体質の違いと思っていいそうです。

洪先生「なぜあんなに太っていて健康なんだという人がいますが、そういう人は非常に運がいい。結構遺伝は大きいです。
『やせの大食い』という言葉がありますが、あれは本当で、どんなに食べても太らない人がいます。それも遺伝子です。

遺伝はひと言でいうと子が親に似ることですから、代々引き継いだ形質で逃げられません。
そういったものを持っているとわかったら、人一倍気をつけるのが基本です」

「遺伝だから仕方ない」ではなくて、「遺伝があるとわかったら人一倍気をつける」ということです。

体重計に乗る

多田「生活習慣病に共通して言える、これをやってはいけないという生活習慣はどういうものですか?」

洪先生「一番わかりやすいのは体重だと思います。太らないことです。
太っているというのは、体重が重いことではありません。スポーツマンは筋肉が多いので、体重が重くても太っているとは言いません。

皮下脂肪、内臓脂肪が多い人がいわゆる太っていると表現されます。皮下脂肪、内臓脂肪が増えないようにすることが一番の基本だと思います」

例えば、いわゆる「お腹ぽっこり」体型はダメな典型のようです。

多田「自分の親とか、おじいちゃん、おばあちゃんが生活習慣病だ、という人は、まずは体重をコントロールすることですね」

洪先生「どの家庭でも体重計はあると思います。毎日お風呂に入る前、裸になった時、必ず体重計に乗って体重をチェックするという習慣をつけることが、私は第一歩だと思います」

「健康長生き」のはじめは体重計に乗ること。今年の目標にしてはいかがでしょうか?
(みず)
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2020年01月07日08時26分~抜粋

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