豪雨や台風による河川の氾濫が目立った今年の気象ですが、これは地球温暖化が確実に進んでいることを示しているようです。
12月25日放送の『多田しげおの気分爽快!!』では、気象予報士でもある沢朋宏アナウンサーが今年の天気を振り返りました。
日本を代表する食文化「寿司」にまで影響が出るかもしれない、という話題も飛び出します。
年々規模が大きくなる自然災害
「ズバリ、地球温暖化の進行が裏付けられてしまった年である」
風水害がとにかく多かった2019年。九州での大雨、千葉県での台風被害、長野県の千曲川の氾濫。東京都内を流れる荒川や多摩川が氾濫寸前となりました。
毎年起きる大規模な風水害ですが、年々規模が大きくなってきているようです。
これは地球温暖化による一事象ではないかと言われています。
地球温暖化で、風水害が起きるのは次のような仕組みです。
地球が暖かくなればなるほど、大気中に含むことができる水蒸気の量が増えます。そこで雨が極端な降り方になって水害が起きるわけです。そこに台風が重なると大惨事になります。
「この業界用語を一般の人までもが使うようになったのか、と思ったのが『線状降水帯』です」
激しい雨を降らせる積乱雲が連続して発生すると、20～50キロの長さの線上に並びます。特に停滞する「線状降水帯」は集中豪雨をもたらすので災害に繋がります。
また風水害だけではありません。北海道では5月にもかかわらず気温が39度まで上昇しました。これも地球温暖化の一つと見られるそうです。
風水害がとにかく多かった2019年。九州での大雨、千葉県での台風被害、長野県の千曲川の氾濫。東京都内を流れる荒川や多摩川が氾濫寸前となりました。
毎年起きる大規模な風水害ですが、年々規模が大きくなってきているようです。
これは地球温暖化による一事象ではないかと言われています。
地球温暖化で、風水害が起きるのは次のような仕組みです。
地球が暖かくなればなるほど、大気中に含むことができる水蒸気の量が増えます。そこで雨が極端な降り方になって水害が起きるわけです。そこに台風が重なると大惨事になります。
「この業界用語を一般の人までもが使うようになったのか、と思ったのが『線状降水帯』です」
激しい雨を降らせる積乱雲が連続して発生すると、20～50キロの長さの線上に並びます。特に停滞する「線状降水帯」は集中豪雨をもたらすので災害に繋がります。
また風水害だけではありません。北海道では5月にもかかわらず気温が39度まで上昇しました。これも地球温暖化の一つと見られるそうです。
日本が被災国の1位に!?
「いろんな科学者の論文などを見ていると、『本当に地球温暖化が起きてるのか？』という研究から、『どうやったら地球温暖化を、皆にわかってもらえるのか？』ということに移って来たんです」
様々な研究によって地球温暖化は確定的なんだとか。
国連の地球温暖化防止会議、COP25がスペイン、マドリードで開催されました。
そこでドイツの科学者がまとめたレポートが話題になったそうです。
「去年2018年の、世界で起きた気象災害の中で、一番被害を受けたのはジャパンであるという報告があったんです」
これは何を元に出したかと言うと、気象災害によって支払われた保険金の総額だそうです。保険業界には「再保険」という制度があり、保険会社がさらに保険をかけています。
大規模な事故・災害で支払われる保険金が大きく、一社では経営に影響が出てしまう場合、その保険の一部をさらに別の保険会社に引き受けてもらう制度が「再保険」です。
さらに「再保険の再保険」もあり、最終的には保険会社の元祖、イギリスのロイズ社に行き着きます。
そのロイズから支払われた災害の金額が、昨年最も高かったのが日本だったというわけです。
地球温暖化の影響をなんとか知ってもらおうと、保険金の支払われた額で、国別の災害をランク付けした研究の結果です。
様々な研究によって地球温暖化は確定的なんだとか。
国連の地球温暖化防止会議、COP25がスペイン、マドリードで開催されました。
そこでドイツの科学者がまとめたレポートが話題になったそうです。
「去年2018年の、世界で起きた気象災害の中で、一番被害を受けたのはジャパンであるという報告があったんです」
これは何を元に出したかと言うと、気象災害によって支払われた保険金の総額だそうです。保険業界には「再保険」という制度があり、保険会社がさらに保険をかけています。
大規模な事故・災害で支払われる保険金が大きく、一社では経営に影響が出てしまう場合、その保険の一部をさらに別の保険会社に引き受けてもらう制度が「再保険」です。
さらに「再保険の再保険」もあり、最終的には保険会社の元祖、イギリスのロイズ社に行き着きます。
そのロイズから支払われた災害の金額が、昨年最も高かったのが日本だったというわけです。
地球温暖化の影響をなんとか知ってもらおうと、保険金の支払われた額で、国別の災害をランク付けした研究の結果です。
記念品に込められた思い
「COP25に参加した人に、記念品も見せてもらったんですが、それがカトラリーなんです。簡単なフォークとか箸のセット。それがフォーク、ナイフ、スプーンにさらに箸までが全部、木でできているんです」
さらに水筒が配られたそうです。会場内には浄水器が多数、設置されいてい、つまりペットボトルの飲料を持ち込むのではなく、自分たちの水筒に詰めた水を飲みましょう、ということです。
さらにストローも付いてきて、もちろん、そのストローの材質は木。そのストローの中を洗う細いスポンジまで一緒についてくるという念の入れよう。
「そういったところまでビシッと揃えちゃう。単なる記念品じゃないんです。使い捨てだったり資源の無駄遣いを減らすことによって、環境を守ることができるんじゃないの？というメッセージなんですね」
さらに水筒が配られたそうです。会場内には浄水器が多数、設置されいてい、つまりペットボトルの飲料を持ち込むのではなく、自分たちの水筒に詰めた水を飲みましょう、ということです。
さらにストローも付いてきて、もちろん、そのストローの材質は木。そのストローの中を洗う細いスポンジまで一緒についてくるという念の入れよう。
「そういったところまでビシッと揃えちゃう。単なる記念品じゃないんです。使い捨てだったり資源の無駄遣いを減らすことによって、環境を守ることができるんじゃないの？というメッセージなんですね」
検索して地球温暖化を実感
「実際に昨日（12月24日）、気象庁が2019年、日本の気象というデータを出しております。これによりますと、2019年の日本全体の気温は、1898年（明治31年）以降の統計開始以来、最も暑い年だったんです」
2015年、フランスのパリで開催されたCOP21で、世界の平均気温上昇を産業革命以前に比べて、1.5度に抑える努力をするということが決められました。
しかし、現状はすでにこの「パリ協定」ギリギリの気温なんだとか。
「民間も含めて地球温暖化に対しての呼びかけ、啓発が行われています。皆さんちょっとお時間があったら、『地球温暖化 寿司ネタ』で検索してみてください」
老舗の寿司店・銀座久兵衛と大学教授がコラボレーションで、地球温暖化で寿司ネタが消えていく様子をわかりやすく見せているそうです。
あと何度地球温暖化が進んだらどのネタが消えるのかを見せるもので、目の前にある上寿司のネタがどんどん消えて、最後はシャリだけになるんだとか。
「めっちゃわかりやすいですね。シャリだけになったら高級な銀座久兵衛でも行けるかも」
こう語る多田しげおですが、笑い事ではなくなるかもしれません。
（尾関）
2015年、フランスのパリで開催されたCOP21で、世界の平均気温上昇を産業革命以前に比べて、1.5度に抑える努力をするということが決められました。
しかし、現状はすでにこの「パリ協定」ギリギリの気温なんだとか。
「民間も含めて地球温暖化に対しての呼びかけ、啓発が行われています。皆さんちょっとお時間があったら、『地球温暖化 寿司ネタ』で検索してみてください」
老舗の寿司店・銀座久兵衛と大学教授がコラボレーションで、地球温暖化で寿司ネタが消えていく様子をわかりやすく見せているそうです。
あと何度地球温暖化が進んだらどのネタが消えるのかを見せるもので、目の前にある上寿司のネタがどんどん消えて、最後はシャリだけになるんだとか。
「めっちゃわかりやすいですね。シャリだけになったら高級な銀座久兵衛でも行けるかも」
こう語る多田しげおですが、笑い事ではなくなるかもしれません。
（尾関）
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