多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

雪の斜面に浮かび上がる幻想的な「大」の文字。上富良野の大文字焼き

「大文字焼き」と聞くと、毎年8月16日に行われる京都の「五山の送り火」を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、今回取り上げるのは北海道の大文字焼き。

上富良野町で年越しで行われる「北の大文字」というイベントです。

12月26日放送の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP•O•N』では、北の大文字運営委員会の稲葉さんに電話でお話を伺いました。

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雪山を走る御神火ランナー

今年は暖冬でかなり雪が少なかったそうですが、「ここ最近だいぶ盛り返してきました」と稲葉さん。

「北の大文字」とは、上富良野町を一望できる「日の出山ラベンダー公園」の斜面に、火で描く縦70m横50mの「大」の文字を、雪一面の暗闇に浮かび上がらせるもの。

今年で33回目を迎えるイベントです。

雪の斜面に、約300本の鉄杭を打ち込みかたどる「大」の文字。

そこに上富良野神社から採火した聖なる炎・御神火(ごじんか)を、御神火ランナーといわれる点火人が灯します。

「雪一面ですから、スキーをしながら行くんですか?」と想像した多田しげおでしたが、これは不正解。

なんと御神火ランナーは、会場から日の出山までの道のりを走って火を点けていくというのです。

「大」のてっぺんの点火は一苦労

多田「えっ、走って!大変ですね。斜面になると足を雪にとられて大変でしょ」
稲葉さん「そうですね、ランナーの方結構大変かなと」

多田「鉄杭のそばまで行きますと、簡単に火がつくようにしてあるんですか?」
稲葉さん「松明に灯油をしみ込ませて火が点くようになっていますので」

「大」の文字の一番上の部分を担当する御神火ランナーは大変なのではないか、と心配する多田に、「毎年出ていただいてる方もいますので、その方にお願いしています」と、難しい部分はベテランの方が担当していると稲葉さん。

十勝岳が冬に噴火しないことを祈る

1926年の冬、活火山である十勝岳が噴火し、山に被っていた雪が解けたことによる泥流災害で上富良野町は大惨事に見舞われました。

その参事から復興した仙台祖先を称え、再びこのようなことが起こらないようにと積雪の季節に十勝岳が噴火しないことを祈るイベントが、1986年にスタートした「北の大文字」です。

幻想的な雪景色が広がる冬。

多田「ふもとからこの大文字を見ていると、いい感じなんですか?」
稲葉さん「だいぶ綺麗ですね。冬ですので空気も澄んでいますので、だいぶ綺麗に大の文字が見えますね」

初日の出見物の途中に「大文字」

十勝岳の大噴火から復興した方々に想いを馳せるこのイベント。

稲葉さんによると、地元の方はもちろん、稚内方面に初日の出を見に行く途中に立ち寄る方も多いんだとか。

この話に、「えっ!稚内に行く途中で上富良野で大文字焼きを拝んで。それから朝日目指して稚内まで走るんですか!すごいな!」と、驚く多田。

元旦午前0時に点火される大の文字。

新しい年の幕開けを飾る約1,200発の打ち上げ花火が夜空を彩り、郷土芸能「安政太鼓」の披露やステージイベント、鏡開きも行われます。
(minto)
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2019年12月26日08時16分~抜粋

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