多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

他の地方出身の人に聞いてビックリ!地域でこんなに違うお雑煮

いよいよ今年も終わりに差し迫り、お正月が近づいてきましたが、お正月の料理といえば、今も昔もやっぱりおせちとお雑煮。

そのお雑煮ですが、実は地域によってかなり違っていて、他の地方出身の人に聞いてみて、初めて気づかされることがあります。お雑煮は地域によってどんな違いがあり、どんなお雑煮があるのでしょうか。

12月19日放送の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP•O•N』では、全国のお雑煮を研究・発掘しているという『お雑煮研究所』所長の粕谷浩子さんに、パーソナリティーの多田しげおと山内彩加アナウンサーが、電話でお話を伺いました。

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東海地方のお雑煮はシンプル

まず東海地方の一般的なお雑煮は、すまし汁に四角いお餅というシンプルなもので、特に目立った具は入っていません。そして、そのお餅は煮たものです。

このタイプになったのには、何か理由があるのでしょうか。

粕谷さん「いろいろいわれがありまして、例えば四角い切り餅を使われてると思うんですけれども、切り餅を焼かないで煮るのは、東海地方ならではです。
理由が白いお餅をお城と見立てて、"城は焼いてはならぬ"ということで、それで餅を煮るとか。

あと、餅菜だけしか具材を入れないのは、"名を上げ、名を残す"という縁起をすごく重視しているというお雑煮だと言われているんです」

さすが、有名な武将を数多く生んだ東海地方ならではの理由と言えそうですね。

そのお餅ですが、主に東日本は角餅、西日本は丸餅が多いとされています。

では、角餅と丸餅、その境目はどのあたりなのでしょうか。

粕谷さん「東海地方なんですけど、一般的に関ヶ原と言われています」

関ヶ原は天下分け目だけでなく、餅の分け目でもあったというわけです。

地域でこんなに違う!お雑煮の具材

ここで全国各地のお雑煮を数多くご存知の粕谷さんが、全国の特徴的なお雑煮について紹介しました。

まずは香川県のお雑煮は、白味噌の中に甘いあんこ餅が入っているというもので、「お雑煮はおかず」という概念がくつがえされそうです。

ちなみに、島根県の松江市などは、ほぼぜんざいに近いものです。

また、広島のお雑煮には、やはりというべきか牡蠣が入っており、福岡はあごだしにブリが入っているそうです。

新潟では鮭とイクラが入っていたりと、その土地土地でとれるものが入っているのが、お雑煮の特徴と言えそうです。

地域だけではなく、家庭でもさまざまなバリエーションがあるお雑煮ですが、粕谷さんによりますと、どんなお雑煮を食べているのか聞くと、「ウチのは普通なんだけどね」と答える方が多いそうですが、よくよく聞いてみると、自分が食べていたお雑煮とはぜんぜん違うそうです。

お雑煮を食べる理由

そもそも、なぜ日本ではお正月にお雑煮を食べる習慣があるのでしょうか。

粕谷さん「一般庶民にお雑煮が広まったのは、江戸時代の中期ぐらいらしいですが、お正月には歳神様が山から降りてくるということで、歳神様にお供えしたお餅を家族みんなで分け合ってということで、汁の中にお餅を入れて食べるという感じで」

そして、その具材には特産品だけでなく、その土地の特色がよく現れています。

最近、長らくお雑煮を食べていないという方も、今度のお正月は自分の地方ならではのお雑煮を作ってみてはいかがでしょうか。
(岡本)
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2019年12月19日07時24分~抜粋

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