多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

日本のクリスマス発祥の地・山口市が12月限定で「クリスマス市」に?

香川の「うどん県」、大分の「おんせん県」など、「第2の県名」を持つ県はいくつかありますが、毎年12月だけ市の名前が変わるという、一風変わった「第2の市名」を持つ市も存在します。

それは、山口県山口市。その名もなんと「クリスマス市」です。

12月12日放送の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP•O•N 』では、この「クリスマス市」にスポットを当てました。

「日本のクリスマスは山口から実行委員会」の岡部達矢実行委員長にお話を伺います。

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「クリスマス市」で郵便が届く!

この「クリスマス市」の取り組みは、なんと22年も前から行われています。

「もしね、ハガキを出す時にクリスマス市〇〇でも届きますか?」と尋ねる多田しげおに「届きますよ!」と自信たっぷりの岡部さん。

それではなぜ毎年12月だけ山口市がクリスマス市になるのでしょうか。

それは歴史と深いかかわりがあります。

1552年12月9日、日本で初めて日本人信者を交えたクリスマスミサが行われたのが山口市でした。

山口を訪れたフランシスコ・サビエルと同世代であった、当時の守護大名・大内義隆は、サビエルに布教を許可し、お寺を与えたといわれています。

このように山口市は、クリスマスと深い繋がりがある場所なのです。

合言葉は「12月、山口市はクリスマス市になる」

「12月、山口市はクリスマス市になる」を合言葉に、さまざまなイベントを行っています。

毎年12月1日に行われる「山口サビエル記念聖堂スマス市セレモニー」を皮切りに、クリスマスセレモニー、食を楽しむクリスマス祝賀祭、光のイベント、山口降誕祭、旧サビエル記念聖堂を模したイルミネーション点灯式、クリスマスマーケット、サビエルが生まれたバスク地方の料理を提供するなど、30以上の企業との提携によって、毎日なにかしらのイベントが開催されています。

12月25日に開催される、第11回「山口きずな音楽祭」が一番の山場。

その後12月31日まで、クリスマス市のイルミネーションなどの催しは続きます。

美食の都スペイン・バスク地方のバスク料理は、お店ごとに料理人たちが研究を重ねたもの。

12月にバスク料理が食べられるというだけでも、「『さあ12月はクリスマス市だ!』という雰囲気になってくる」と多田。

地元を誇りに思ってもらいたい

22年前からスタートした、この「クリスマス市」の取り組みは、市民にはかなり浸透しているイベント。

「クリスマス市」という言葉には、「一番は次世代のこどもたち、若い人たちに、地元をよく知ってもらって誇りに思ってもらいたい」という思いがあると岡部さん。

この岡部さんの言葉に、「山口は、キリスト教、キリシタン、サビエルなどと深い繋がりと歴史があるんだよとこどもさんたちに改めて知ってほしいという街の皆さんの気持ちなんでしょうね」と納得の多田。

「ある意味、本場のクリスマスを味わうということですね」という多田に、「まだまだ発展途中ですけど、ぜひいらしてほしい」と話す岡部さんでした。
(minto)
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2019年12月12日08時16分~抜粋

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