多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

怖い、冬の脱水症状。何を注意すればいい?

すっかり冬らしくなり、空気も乾燥しがちです。12月10日放送の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では「冬の脱水症状」を取り上げました。脱水症状はどうしても夏のイメージがありますが、冬も要注意だそうです。

横浜相原病院院長、金沢医科大学客員教授でもある吉田勝明先生に多田がお話を伺いました。

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5%失われると脱水

夏場の典型的な脱水症状は、汗をかくなど、身体の水分がどんどん奪われていくにもかかわらず、水分補給がないことで起こります。

では、どのくらいの水分が身体から奪われると脱水症状になるのでしょうか。

吉田先生「もともと我々の身体は60~65%は水分でできていると言われています。
5%くらい失われると頭痛、吐き気、呼吸の乱れ、身体がだるい、ぼんやりする、めまいなどの症状が出てきます」

多田「5%失われただけで脱水症状が出てくる。人の身体は微妙なバランスのもとで正常な状態を保っています」

1リットルの水分が失われている

では、冬場の脱水症状にはどういう特徴があるのでしょうか。

吉田先生「冬は汗もそんなにかかないし、喉の渇きも自覚しません。

しかし多くの場合、皮膚から自然と600~700ccの水分が失われています。あるいは吐く息から300~400ccくらい。あわせて1日1000ccくらいの水分が失われていると思われます」

多田「『冬に脱水はないでしょう』という思い込みがあります。が、冬でも1日1リットルの水分が失われています。だから水分補給をしないといけません」

怖い、脱水症状

脱水症状になると具体的にどうなるのか。これは夏でも冬でも同じです。

吉田先生「軽い脱水であれば皮膚の乾燥、高齢者であれば皮膚がかゆいとなります。あるいは全体的に身体がだるい、ぼんやりする、めまいが起こります。

もっと進むと、頭痛、吐き気、呼吸の乱れ、筋肉のけいれんが起こります。
その結果として、吐いたり、呼吸が速くなったり。熱が出るとさらに脱水に追い打ちをかけるということが起こります。

どんどん血液がドロドロになり、血管の中で血液が固まる、血栓症が起こってくる。そうすると一番多いのは脳梗塞、心筋梗塞と思われます」

多田「これが冬、起きてもなんらおかしくない。冬でも身体から水分が失われていることを自覚して、こまめに水分を取りましょう」

寝る前に1杯の水を!

特に吉田先生は、「冬でも寝る前にコップ1杯の水を飲むことが大事」とおっしゃっています。

吉田先生「睡眠をとって明け方までの間、おそらく3時、4時は一番水分が少なくなる時間だと思います。脳梗塞などもその時間が一番多いとされています。
だから、寝る前には1杯の水を飲む必要性があると僕は思っています」

多田「特に高齢者はのどが渇いたという感覚が薄れていきます。夏もそうですが、冬でもしっかり水分を取る。特に寝る前にしっかり取ることが大事です」

また昼間、3時間に一度トイレに行きたくなるかどうか、これがひとつの目安になるとのことです。
3時間経ってもトイレに行きたくならないというのは、身体の中の水分がだいぶ少なくなっているというサインだと思ってください、とのことです。

この放送を聞いて「私はちょうどその放送の時に麦茶を持っていたので、通学の中の電車の中ですぐに飲みました」と19歳の方からメールが届きました。

冬でも暖房が入っている電車、バスの中は汗をかきます。こまめに水分補給をすることはいいことですね。
(みず)
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2019年12月10日07時27分~抜粋

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