多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

サツマイモが格段においしくなる!謎の壺焼き芋

本格的な冬が訪れ、めっきり寒くなってきましたが、そんな時に食べたくなるのが焼き芋。
その焼き芋の製法といえば「石焼き芋」が有名ですが、「壺焼き芋」という製法はご存知でしょうか。

文字通り、壺に入れてサツマイモを焼くのですが、昔は一般的な作り方で、一時は廃れたものの、最近また復活の兆しを見せているということですが、壺を使うと格段においしくなるんです!

12月9日放送『多田しげおの気分爽快!!~朝からP•O•N』では、壺焼き芋の壺を作られているという『常滑焼 前川製陶賢山窯』の前川賢吾さんに、パーソナリティーの多田しげおと桐生順子が電話でお話を伺いました。

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どんな壺が使われる?

壺といっても、家庭で飾られているような大きさを想像するかもしれませんが、それと比較すると、かなり大きい壺だという印象を受けます。

高さは約80センチほどで、口は小さめ。熱源は炭で、中に七輪を入れています。

そして、中にイモを掛けるため、ステンレスでできた3ミリぐらいの棒が6か所あり、まんべんなく熱が通るようにイモを移動させつつ、蒸し続けるというわけです。

また、短時間で早く焼くと甘みがないそうで、1時間ほどかけてじっくり焼くことで、甘みが出るそうです。

多田が「やっぱり壺焼き芋はおいしい?」と尋ねたところ、前川さんは「ええ、絶対違います」と太鼓判を押しました。

壺で焼くとなぜおいしい?

ここで、壺で焼くとおいしい理由について、改めて前川さんに伺いました。

前川さん「だいたい1,150度ぐらいで焼くんですけど、イモの水分を壺が若干吸うのよ。石焼き芋だとちょっとベチャつくんだけど、かめが水分を吸うから、わりにサッパリした(焼き芋になる)。
ただ、イモは女性と一緒で、おいしいイモ、美人でないとダメなのよ」

多田「前川さん、なかなか本領発揮してきましたね(笑)。これからも美人を求めて行くと?」

前川さん「そうですね!」

多田「壺も作るけど…ごめん、話がそれてしまいましたけど」

サツマイモの話か、女性の話かわからなくなってしまいましたが……。

最近は安納芋や紅はるかなど、格段においしくなったサツマイモが続々と登場しているので、焼き芋もレベルアップしています。

壺は1つ1つ手作り

この壺焼き芋が評判を呼んだうえに、今や全国で壺焼き芋用の壺を作られているのは、ほぼ前川さん1人だそうです。

そのため、全国の焼き芋屋さんから代理店を通じて注文が相次いできているそうですが、前川さんいわく、「いくら頑張っても手で作るもんですから、1週間に2つしかできない」そうです。

多田「じゃあ、美人を追い求める暇ないね、今ね」

前川さん「そうですね」

多田「若いね、72歳!」

前川さん「ええ、まだまだ!」

昔から大きな壺を作っていたものの、以前はほとんど注文がなかったそうですが、焼き芋の壺の注文が増えるようになったのはここ数年とのこと。

全国に壺焼き芋のお店はまだ数十店舗ほどしかないそうですが、立ち寄った店にある壺は、前川さんが作られたものかもしれません。
(岡本)
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2019年12月09日08時18分~抜粋

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