多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

島根県松江市では法事にパンを食べるってホント!?

四十九日、一周忌などにお参りにきてくれた方へ、お返しでお饅頭を持って帰ってもらうという風習は全国各地にあります。
ところが、島根県松江市では「法事パン」を配る風習があるとのこと。

12月2日放送の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では、松江市内のパン屋「キッチンおかだ」の島貫さんに電話で伺いました。

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「法事パン」

この「法事パン」、見た目はどういうパンなのでしょう?

島貫さん「普通のパンですが、一般的にはあんパンが多いです。
法事用に蓮の花の絵柄のついた小袋にお入れして箱にお詰めしてお渡ししています」

この「法事パン」は島根県でも特に松江市のあたりに多いそうです。
松江といえば、和菓子が有名です。和菓子にも“あん”はつきもので、関係があるのでしょうか?

あんこ餅からパンへ

松江周辺では、いったいいつ頃から「法事パン」を持って帰ってもらう風習があるのでしょうか?

島貫さん「私が記憶しているのは100年くらい前からはあったと思いますが、パンを配る前はあんこ餅を配っていました。
でも葬式のたびにお餅をつくのは手間がかかるということで、手軽に用意できるパンが配られるようになったそうです」

考えてみれば、お葬式などは突然のこと。そんな時にあんパンを用意するのは、ある意味合理的とも言えます。
あんこ餅からあんパンという流れは納得がいきます。

パンはさまざま

ここでパーソナリティの多田しげおが、ちょっと意外な質問をします。

多田「じゃあ、アンパンにかかわらず、我が家はクリームパンでという家はないですか?」

この質問に対する島貫さんの答えは「ございます」とのこと。

島貫さん「アンパン、クリームパン、メロンパン、ジャムパン、マドレーヌなどもお使いいただくことが多いです。カタログから選んでいただいています」

私たちが思う以上に、松江では定着している法事パン。

島貫さん「松江では法事といえば法事パンです」

お好きなパンを

さらに「カレーパンはダメですか?」と尋ねる多田。

島貫さんは「カレーパンは日持ちがしないので、お断りさせていただいています」と丁寧に回答。

多田「おかずパンは日持ちしないので、いわゆる菓子パンですね。おじいちゃんの遺言であんパンとクリームパンの詰め合わせがいいとか」

島貫さん「もちろんあると思います(笑)」

思った以上に、法事パンをみんなで楽しんでいるようです。

お供えにも

多田「売り上げに占める法事パンの割合は大きいですか?」

島貫さん「法事パンとしての売り上げはそんなにたくさんというわけではないですが、ずっと継続してやらせていただいています」

実は法事パンは、お盆やお彼岸のお供えとしても需要があるそうです。
夏場は、スーパーでもたくさん売られているとか。

法事でいただくお饅頭はついあまりがちですが、食事にもおやつにも、老若男女誰でも食べられるところが、やはり合理的な法事パンの話題でした。
(みず)
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2019年12月02日07時43分~抜粋

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