多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

世界遺産・熊野古道に七色に変化する温泉がある!?

ようやく寒くなってこれからは温泉が恋しい季節になります。
11月18日放送の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では「湯の峰温泉」を取り上げました。

場所は和歌山県の世界遺産、熊野古道の途中にある温泉で、日本最古の湯とも言われています。

この温泉に「1日に7回色が変わる」と言われている岩風呂「つぼ湯」があります。熊野本宮観光協会の事務局 小渕良樹さんに電話で伺いました。

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何色に変わる?

「つぼ湯」と名付けられた岩風呂は、天然の岩風呂で、湯船の大きさは大人が二人も入ればいっぱいになるくらい。そこに小屋掛けをしているシンプルな造りだそうです。

「1日に7回色が変わる」という話は本当でしょうか?

小渕さん「七色に変わるというのは色がよく変わるという例えで、無色透明から乳白色まで変わります。その過程で薄い青色になったり、青白くなったりとか、一日に何度も色が変わります」

不思議の湯

となると、なぜ色が変化するのか気になります。

小渕さん「はっきりとした原因はわかってないですが、湯の峰温泉の温泉は100年以上前に降った雨が地下深くまでしみ込んで、それが地中のマグマに温められて、地表に湧き出ています。
その時の天気とか、気温とかに左右されて、なんらかの化学反応で色が変化するのではないかと言われています」

多田「しかも春夏秋冬で変わるのではなくて、一日のうちに変化するのですから…。湧いてくるお湯がちょっと時間がたてば、○○物質が多くなったとか変化するということですね」

小渕さん「そういうことです。不思議です」

「歴史を感じる」

小渕さんにお客さんの反応を伺いました。

「まず口々におっしゃるのは『熱かった』。源泉が90度あって、湯船の底からこんこんと湧き出ているので、水で薄めないととても入れないです」

次は、「すごく癒される、歴史を感じます」という感想が多いそうです。

色に関しては「この間来た時は白だったけど、今日は透明だったよ」という感想があるそうです。

どうやら「入っているうちに色が変わってびっくりした」ということはないそうです。
というのも、この「つぼ湯」は30分貸し切り制なので、その時間内では色の変化には気づきにくいのかもしれません。

世界遺産に“入浴できる”?

熊野本宮観光協会のホームページには、「つぼ湯は熊野詣の湯垢離場として世界遺産に登録されました。
世界遺産に登録された入浴できる温泉です」とあります。

世界遺産に“入浴できる”とは、なんとロマンチックなことでしょう。色が変わることもとても神秘的な何かを感じてしまいます。

小渕さん「今は秋の行楽シーズンで、世界遺産の熊野古道、熊野本宮大社もあります。
湯の峰温泉以外にも熊野本宮温泉郷には、河原を掘れば温泉が出るという、ものすごく大きい川湯温泉もあり、12月からは『仙人風呂』が始まります」

多田「熊野古道を歩いて、熊野本宮にお参りして、つぼ湯につかってという感じなんですね」

それが、いにしえから長く続いてきた信仰の姿なのでしょう。一度は経験してみたいものですね。
(みず)
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2019年11月18日07時43分~抜粋

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