最近、健康食品としてクルミの人気が高まっています。
国内でよく食べられているクルミは、ちょうど今が収穫の時期です。今はとても新鮮なクルミを食べることができるのです。
そこで、11月5日放送の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では、多田しげおが、愛知教育大学の教授、渡邊幹男先生にクルミについて伺いました。
縄文時代から食べていた
まず、クルミの木はどういう木で、いつごろから我々はクルミを食べていたのでしょうか?
渡邊先生「クルミは葉っぱが落ちる落葉の高い木です。主に北半球に分布しています。
日本で代表的なのはオニグルミとサワグルミ。そのうち我々が食べるのはオニグルミです。
記録では縄文時代くらいから食べられていたといいます。縄文時代の遺跡からクルミが出てきています。
昔は、タンパク源としてクルミや栗がとても貴重でした」
日本では、野性の種としてはオニグルミですが、現在食べられているのはシナノグルミというものです。日本で品種改良して、食べやすいように殻をやわらかくしたものだそうです。
クルミは種
食べているクルミは木のどの部分にあたるのでしょうか?
渡邊先生「クルミの実は果実です。外側に果肉があって、その中に殻の部分があって、その中に種子があります。種子の部分が非常に大きくタンパク質があるので、そこを食べています」
多くの果物は果肉の部分が分厚いので果肉を食べますが、クルミの実は果肉が数ミリと薄っぺらいのでそれは食べず、中の種の部分を食べているそうです。
固い殻から発芽!?
では、果肉は木にどういう状態でついているのでしょうか?
渡邊先生「ちょうど房状についています。イメージとしてはブドウみたいです。枝からぶら下がっています。ひとつひとつがぽろぽろ落ちます」
地面に落ちて、覆っている果肉は一週間くらいで腐ってなくなり、殻が露出します。その中に種があります。
渡邊先生「固い殻で覆われていますが、それが水分を吸ってやわらかくなって、そこから発芽します」
固い殻を内側から破って芽が出て成長し、また大きなクルミの木になるのです。
クルミの健康効果
一番気になるのは、食材としてのクルミです。
渡邊先生「クルミの実は栄養分がとても高くて、オメガ3という脂肪酸を多く含みます。
カロリーは高いですが糖分がすごく少ないので、ダイエット効果、疲労回復、便秘の解消とか、特に最近注目されているのは認知症の予防になると言われています。
毎日クルミを少しずつ食べると健康維持に役立つという、お歳を召した方には非常いい食材です」
一日一個程度のクルミを毎日食べると非常に健康維持に役立つそうです。
食べ過ぎにはくれぐれもご注意ください。
(みず)
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
この記事をで聴く
2019年11月05日07時21分~抜粋