俗に「日本3大○○」と呼ばれるものは数多くありますが、「日本三大仏」と言えば、奈良・鎌倉とあともう1つはどこなのでしょうか。
人によって意見がバラバラで、例えば東海地区の人に聞くと岐阜という意見が少なくないですが、全国的には富山県高岡市にある高岡大仏と言われます。
『多田しげおの気分爽快!!~朝からP•O•N』11月4日の放送では、その高岡大仏について取りあげ、NPO法人大佛三郎の理事・関本尚彦さんに、パーソナリティーの多田しげおと桐生順子が電話でお話を伺いました。
観光客もビックリ
奈良の大仏様は高さが約15m、鎌倉の大仏様は約11mほどですが、高岡の大仏様はどれぐらいあるのでしょうか。
高岡は7.5mほどと、奈良や鎌倉と比べればやや小さいですが、それでもかなりの大きさで、JR高岡駅から商店街を通っていくと見えてくるというぐらい街の中心に座られており、そのインパクトはかなりのもののようです。
かつて高岡を訪れたことがある多田は、「なんの知識もなく街をブラブラしていて、角を曲がったら、突然デカい顔がどーんとあって、正直ビックリしましたけど」と語りました。
また、高岡大仏の特徴としては、顔立ちが端正ということ。
歌人の与謝野晶子さんが1933年(昭和8年)に高岡大仏を見た時、『鎌倉や御仏なれど釈迦牟尼は美男におはす夏木立ちかな』と、鎌倉の大仏様よりもハンサムだと歌っているほどです。
関本さんは、大仏様のお顔立ちについて、「ちょっとふくよかなお顔の輪郭でして、ちょっと人間っぽい感じがしますね」と語りました。
そして、7.5mもある大仏様ですが、参道を歩いていると、目が合う場所があるそうです。
関本さん「少し前の公園部分をゆっくり歩きますと、大仏様はちょっと下の方を見ていらっしゃるので、目が合うポイントがありますね」
大仏様と目が合うのは感動モノですので、どこにそのポイントがあるのか、ぜひ探してみてください。
市民によりそった大仏
この高岡大仏ですが、いつぐらいにできたものなのでしょうか。
初代は1700年代にまでさかのぼりますが、初代、2代と火事で消失してしまい、現在は3代目のもの。
現在の大仏様は、高岡の燃えない鋳物の技術を使い、1933年(昭和8年)につくられたものです。
3代目は国などが主導してつくったというよりも、市民が家にあった銅製の手鏡やかんざしを寄贈したものを溶かすなど、市民が協力してつくったのだそうです。
街の真ん中にあるとおり、高岡市のシンボル、市民を見守ってきた大仏様と言えそうです。
関本さん「開かれた所にいらっしゃるんですけど、立ち寄って対面して、いろいろ自分の心を整理して、また行くという感じが多いんじゃないかなと思いますね」
これから冬に向かっていきますが、富山では紅ズワイガニの季節となり、おいしい食べものもさらに増えていきます。
多田は最後に、「今度は目と目が合ったところでお参りさせていただきます」と答えていました。
(岡本)
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
この記事をで聴く
2019年11月04日07時39分~抜粋