10月31日といえば、ハロウィン。今や日本でも定着したイベントですが、ニュース番組などでよく取りあげられるのが、渋谷で大騒ぎしている派手なイメージ。
ごく一部では迷惑行為も見受けられるため、怖いイメージを持たれているかもしれませんが、そんなイメージとは真逆の「地味ハロウィン」が静かなブームとなっているのはご存知でしょうか?
『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』ハロウィン当日の放送では、「地味ハロウィン」について取り上げ、山内彩加アナウンサーが紹介しました。
仮装でないようで仮装!?
この「地味ハロウィン」、5年ほど前から渋谷で行われるようになったそうです。
普通のハロウィンのようなキャラクターではなく、「こういう人いるいる」と思わせる、普段日常生活で見るようなリアルで地味な仮装をするというものです。
いわば、「あるあるネタ」をコスプレ化したというところでしょうか。
…といっても、あまりピンと来ないでしょうし、「それって普段着と一緒?」と思ってしまいますね。
ここで、山内アナが探してきた画像を一例として紹介しました。
1枚目は、「つり革を手に持って、腕に濡れた傘を引っ掛けているスーツ姿の女性」。
別にスーツ姿が何か有名なキャラクターというわけではありませんし、もちろん、実際の電車内で写したものでもありません。
雨水が垂れてくるので、目の前で座っている人や、周りの人はイラッとするという状況を表現しています。
10月31日夜の渋谷の真ん中ではなく、電車内でこの仮装を行っていたら、単に「迷惑な人」で終わってしまうところです。
一見するとわからない仮装
2枚目の写真は、「トレンチコートを着ていて、前髪を上げた黒髪のショートカットの女の子と、その母親のような格好をした2人連れの女性」。
これは、宝塚音楽学校の合格発表を再現しています。
受験生とその親が掲示板を見ている光景は、春先によくニュース番組で観るものですね。
この仮装のポイントは、女の子の側がいかにも宝塚音楽学校を受けそうな感じの格好をしているというところです。
その他にも、「突然雨が降ってきたので、新品の傘を買ったばかりなのに、雨が止んでしまった人」など、日常のストレスをヒントに仮装を考えるということもあるようです。
ちなみに、これら格好をしながらいろんなところを練り歩くわけではなく、イベント会場の中にいて、その写真がSNSなどにアップされているということです。
また、見ただけでは何を表しているのかわからないことも多いため、説明が書かれたプレートを首から下げている方もいるようです。
最後に多田は、「"おっ"という設定ができたら、ちょっと面白い知的なパフォーマンスと言っていいのかも。さらには世の中を斜に見るというのがあったら、なかなか面白いかも」とまとめました。
警備に1億円かかると言われるなど、迷惑行為がクローズアップされるハロウィンの日の渋谷ですが、同じ渋谷でまったく異なるハロウィンが行われているというのは、面白い試みですね。
(岡本)
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2019年10月31日08時00分~抜粋