多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

台風19号で注目の地下調整池、名古屋駅周辺でも建設中

台風19号による大雨の影響で、東京都内で過去に水害が起きていた地域を守ったのは、地下に設置された「調節池」でした。

実は現在、名古屋駅周辺の地下50mでも巨大な「雨水調整池」が建設されており、2024年には完成する予定です。

10月21日放送『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では、この「雨水調整池」について、CBC論説室の後藤克幸が解説しました。
聞き手は、パーソナリティーの多田しげお桐生順子です。

台風で活躍、雨水調整池とは?

台風19号の被害が甚大となった原因には、地球環境の変化により台風災害が大型化してしていることや、都市化により山林や緑が減って地表面の保水能力が低下していることが挙げられます。

「雨水調整池」は聞き慣れない言葉ですが、実は日本各地にあります。
文字通り「雨水を調整する池」、大雨が降った時に街の中や川へ一気に雨水があふれ出て洪水にならないよう、水を一時的に貯めておくための人工的な池のことです。

都市部では水を蓄える能力がある山林や農地がなく、コンクリートやアスファルトで覆われた場所が多いため、水が土に染み込むことがなく、短時間で街の中へあふれることになります。

名古屋駅の地下で進行する工事

名古屋市にもすでに雨水調整池があり、2000年に起きた東海豪雨がきっかけで、下水の排水能力を強化する取り組みや、大規模な雨水調整池の建設が行われています。

例えば、大曽根駅(名古屋市東区)の地下には約34,000トンの水を蓄えることができる巨大な雨水調整池があり、2006年から稼働しています。

名古屋市では再び東海豪雨クラスの大雨が降ったとしても、床上浸水の被害が出ないようこれらの取り組みを行っています。
その1つが名古屋駅の地下に現在建設中の雨水調整池というわけです。

名古屋駅の地下で建設中のものは、直径6m、長さ5kmと巨大なトンネルで、場所は名古屋城の西側から名古屋駅の南側、中川運河との接点あたりにまで及びます。

貯められる水の量は10万4千トンで、小学校のプール416杯分に相当するほどですが、たまった雨水は中川運河へ少しずつ流すことになります。
2025年には中川運河へ流すポンプ場が完成予定です。

普段は公園、しかし実際の姿は?

横浜市では国道の地下に作った雨水調整池が2003年に完成しており、直径10m、長さ2kmのトンネルで貯水量が17万8千トンと、かなり大規模なものです。

また福岡市の博多駅近くにある野球場や公園は、周りよりも1.8m深く掘り下げて作られており、大雨が降った際にはここに2万トン近く水を貯めることができる仕組みになっています。

普段は公園などに土地を活用しつつ、いざという時は雨を貯められる仕組みになっているというのは面白い試みですね。

愛知県でも日進市などで同様の取り組みがされているということですので、「なぜ、この野球場や公園はわざわざ周りよりも低くして作っているんだろう?」という場所は雨水調整池なのかもしれません。
(岡本)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2019年10月21日07時22分~抜粋

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