多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

自分の見たい夢を見る方法があった!?

寝ている間に夢を見る人がいる一方で、「全く見ない」という人がいます。

10月1日の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では「夢」をテーマに、名古屋市立大学病院の睡眠医療センター センター長の中山明峰先生に伺いました。

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夢は記憶の整理

まず、夢は何のために見るのでしょうか?

中山先生「昼間に起きたことの記憶を整理するためです」

人の脳はその日の昼間に起きたことをもう一度整理して、その後の記憶を形成しているようです。

睡眠には「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」があると言われてます。
レム睡眠はうとうとしている時、ノンレム睡眠はぐっすり寝ている時です。
夢はレム睡眠の時に見ているそうです。

中山先生「そもそも私たちの睡眠の状態は、だいたい1時間から90分くらいのサイクルを何回か繰り返します。
このサイクルの中で前半だいたい1時間くらいが夢を見ない時間帯、後半30分くらいが夢を見る時間帯です。

この後半の夢を見ている時間帯はレム睡眠といって、これは必要な記憶を残すためにあります。
私たちは昼間いろいろな刺激を受けて、記憶を入れていますが、要るもの、要らないものをレム睡眠中に整理しています。よって、レム睡眠中が夢を見ている時間です」

夢は忘れる

では、夢を見たり見なかったように感じたりするのはなぜでしょう?

中山先生「実は毎日夢を見ています。
ところが、レム睡眠中に夢を見終わって次のサイクルに頭が寝てしまうと、私たちは夢を見たことを忘れてしまいます。
夢を見終わった時に一瞬覚醒しますが、その時に起きると夢を覚えています」

ノンレム睡眠でぐっすり脳が休むとそこでまたリセットされて、レム睡眠のときに夢を見たことも忘れてしまう。その時目が覚めると夢は見ていない、ということになるそうです。

ちなみにレム睡眠で夢を見ている時、人間の目玉はきょろきょろ動いているのだそうです。

見たい夢をみる方法

ところで、見たい夢を見ることはできるのでしょうか?

夢はできごとを整理するために見る、とのことでしたが、いい夢を見たいなら、その日の記憶をいいことばかりにすればいいはずです。

中山先生「例えば、正月に富士の夢を見たかったら、大晦日にやたらと富士の画像、ビデオを見たり、富士について考えたりすると、その日の夜のレム睡眠に富士が現れやすいです。

で、その方が目がきょろきょろしている時に起こすと、『いま富士の夢を見ていた』という可能性があります」

好きな人のことをずっと見て考えていれば、その人の夢を見ることができるかもしれませんね。

睡眠の質

多田「レム睡眠の質という観点から言うと、夢を見るのはどうなんでしょうか?」

中山先生「夢を見るには睡眠が途切れないと見れないです。途切れるには何かの理由があります。夢を見ない人の睡眠の質の方がいいです」

実はパーソナリティの多田は、早朝の番組を始めて20年、毎日睡眠時間が短く、一度も夢を見たことがないといいます。
 
「睡眠の質がいいから、短時間の睡眠でもなんとか元気にできているのかも、と自分で思っています」と、感慨深く語る多田でした。
(みず)
 
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2019年10月01日07時23分~抜粋

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