多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

中部国際空港にオープンした「LCC専用ターミナル」の経済効果

9月20日、中部国際空港セントレアに第2ターミナルがオープンしました。

24日の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では、この第2ターミナルを取り上げました。ここはLCC専用ターミナルです。LCCとはLow-cost carrier格安航空会社のことです。

日本では成田、関空に次いで国内で3番目のLCC専用ターミナルを持つ空港となったセントレア。
一般的なターミナルとどこが違うのでしょうか?
CBC論説室の石塚元章特別解説委員に伺いました。

専用のターミナルはどこが違う?

LCCとは、できるだけコストを押さえてチケット代を安くして、たくさんの人に気軽に飛行機に乗ってもらおうという航空会社です。

多田「一般のターミナルと構造的に何が違うのですか?」

石塚「見てきましたが、とにかくシンプル!倉庫みたいで天井は配管むき出しです。お金をかけていないので、その分、お客さんに払ってもらう部分が抑えられる。

飛行場を使った時、航空会社が空港に空港使用料を払います。
そこに(飛行機が)飛んで来ました。ターミナルの設備を使う。いちいち使用料を払っています」

これをシンプルにすることによって払う使用料を少なくすることができます。

ボーディングブリッジがない

では、具体的にはどこを削減したのでしょうか?

石塚さん「一番わかりやすいのはボーディングブリッジがないことです。
一階が到着ロビーで、二階が出発ロビーです。普通は二階からボーディングブリッジが伸びていって飛行機のドアに直結。お客さんはいつの間にか飛行機の中、となっています。

これまでの空港は着陸料と飛行場に停めておく時の料金とボーディングブリッジ使用料が三大使用料でした。

ところが、LCC専用ターミナルはボーディングブリッジがそもそもない。ちょっと離れたところにいる飛行機にお客さんが歩いていって、タラップで乗り込みます。そこまで屋根のついた通路は作ってあります」

多田「つまり、LCC側からはボーディングブリッジの使用料を払わなくていい」

石塚さん「もうひとつ自動で荷物を預け入れるシステムを取り入れています。
本来は航空会社の地上スタッフがいて、その人が面倒を見ないといけないものを、お客さんが自分でやる。人件費削減になります。

つまり、ボーディングブリッジ施設の利用料も削減できる、人件費削減もできる。こういうものを積み重ねていきます」

多田「LCCが空港側に使用料をあまり払わなくていいようなターミナルになっている」

石塚さん「もともとローコストで運航するためにいろいろ知恵を絞っていました。でも、競争は激しい。さらにどこか絞れるなら絞りたいと常に考えている。
それにうちの空港はこういうところを絞れますよと、アピールできます」

LCCを呼び込む

多田「LCCにどれだけ飛んできてもらうかが、これからの空港において大きなポイントですね」

石塚さん「昔は航空会社はFSC(Full Service Carrier) と言っていました。ご飯代も全部入っています。それが当たり前で、国などがバックアップして航空会社を育ててきた。そういうものだとみんな思って、お金払って乗っていたわけです。

その発想が規制緩和で完全に変わりました。今はLCCくらいの価格なら海外旅行に行ってみようか、という人たちをいっぱい取り込みつつあります」

多田「今は東南アジアからもたくさんお客さんが来ています。あれはLCCがどんどん日本で飛び始めたので、東南アジアの方が安く旅行できるとなったからですね」

石塚さん「来てもらうなら関空ですか、東京ですか、福岡ですか。いま地域競争、空港競争があります。『中部国際空港なら行ってもいい』と思ってもらうことが大事です」

多田「第2ターミナルの空港に対する利用料は半分くらいになるそうですね。LCC側はありがたいです」

中部国際空港へ行く魅力

LCCの利用客増加に伴い、セントレア全体の利用客数が伸びているようです。第2ターミナルができてその伸びは加速しそうです。

石塚さん「中部国際空港には10社以上LCC入ってきていますが、とりあえず5社が第二ターミナルを使いますが、まだ余裕があります。空港と地域の営業力と地域の魅力も大きいですね」

多田「安いだけでなく、中部国際空港へ行くだけの魅力があるかどうか、ですね」

石塚さん「魅力と便利さですよね。その第一歩がここにできたということですね」

セントレアの第2ターミナルは新しい可能性を広げてくれそうです。
(みず)
 
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2019年09月24日07時25分~抜粋

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