多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

長崎でおすすめの観光スポット「どんどん坂」ってどんな坂?

長崎といえば、異国情緒あふれるスポットが多く、多くの観光客が訪れていますが、街の大きな特徴の1つが坂が多いこと。
特に有名な名所はオランダ坂ですが、地元のガイドさんいわく「オランダ坂だけでなく、他にも景色が良い坂がある」のだそうです。

9月23日放送『多田しげおの気分爽快!!~朝からP•O•N』では、長崎市のとある坂の魅力について、さるくガイドの黒田雄彦さんにパーソリティーの多田しげおと桐生順子が電話でお話を伺いました。

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オランダ坂に負けず劣らずの坂

「さるく」とは、長崎弁で「街をぶらぶら歩く」という意味で、「さるくガイド」では、街を一緒に歩きながらガイドをしていただけるものです。

黒田さんがおすすめする坂は、「どんどん坂」。グラバー園の近くにあり、外国人居留地の風情が色濃く残る南山手にあり、静かな住宅地にある坂道です。

グラバー園は有名な観光スポットなので、どんどん坂も観光客が多いのではないかと思われますが、実際に住宅地であり、少し場所が離れているために、そこまで人は多くはないそうです。

まずは黒田さんにどんどん坂の魅力について、語っていただきました。

黒田さん「箱根の山越えの道や、熊野古道のような石をそのまま敷き詰めた石畳とは違いまして、石工さんが切った石をななめに敷いている、なんとなくオシャレで、洋風な街並みの雰囲気がある石畳なんですよ」

かっこいい石畳であれば、最近開発された場所でも見ることはできますが、どんどん坂の石畳ができたのは、なんと江戸時代末期から明治のはじめあたり。

すでに150年以上前から、オシャレな石畳が日本にあったのはビックリです。

どんどん坂の魅力とは?

どんどん坂の魅力は、坂そのものだけではありません。
坂の両側には、どのような建物が建てられているのでしょうか。

黒田さん「今現在も数軒の個人の方がお住まいの洋館が、実はあるんですよ」

さらに東海地区とゆかりの建物もあるそうです。

黒田さん「(愛知県)犬山の『博物館明治村』に『長崎居留地二十五番館』というのがあるんですが、どんどん坂の道筋に明治の中期頃に建てられまして、その後犬山に移された洋館なんですよ」

明治時代に建てられた洋館の間にどんどん坂が通っている様は、異国情緒を十分に楽しむことができます。

黒田さん「観光地というより、市民が住んでいる普段の生活の場所をご案内するのが、長崎の街歩き、さるくガイドなんですよ」

なお、どんどん坂の傾斜は意外とキツく、スキー場に例えるなら初級ゲレンデ並み、勾配が10度以上あるそうです。

そのような坂を苦労して登った後には、夜景で有名な稲佐山や女神大橋を含め、長崎の港が一望できる綺麗な景色が広がる上に、港を行き交う船から汽笛の音も聞こえてくるそうですので、登った甲斐が十分にありそうです。

雨が降ると別の魅力が

「長崎は今日も雨だった」という曲もあるように、雨がよく降るイメージがある長崎。
どんどん坂の名前の由来は、石畳の脇に三角溝と呼ばれる排水溝があり、雨が降ると、石にぶつかって「どんどん」と音を立てて流れていくからというもの。

黒田さん「実は石畳は雨が降った後にしっとりと濡れていると、何とも言えない癒やしの石畳に変わるんですね。また、雨が降っても滑りにくい石を使っているのがいいんですね」

観光中に雨が降ってしまうと残念な気持ちになることが多いですが、激しくなければむしろ雨を歓迎してしまいそうです。

黒田さんは実はもともと東京の出身で、仕事の関係で長崎に転勤になった後、長崎の街が大好きになって、現在は長崎に住んでいらっしゃるとのこと。

それだけ魅力の大きい長崎、観光の際には、さるくガイドさんに案内していただく街歩きがおすすめです。
(岡本)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2019年09月23日07時40分~抜粋

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