今のうちに知っておこう!消費税の軽減税率制度

多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N / ライフ・ヘルスケア

いよいよ10月1日から、消費税が8%から10%になります。
それと同時に軽減税率が実施されますが、この「軽減税率」について、まだよくわからないという方もいらっしゃいます。

9月13日『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では「消費税の軽減税率制度」について取り上げました。
神戸大学経済経営研究所の教授、家森信善さんに伺いました。

一部、消費税を8%に据え置く

10月1日から消費税が8%から10%になると、同時に適用される軽減税率、これはどんなものでしょうか?

家森さん「税率を軽減するということで、一部の商品に関して消費税を8%に据え置くという形で行われます。
一部の商品とは、具体的には酒類をのぞく飲食料、新聞です。これが軽減税率の対象となるものです。

目的は、消費税は所得の低い方の負担感が相対的に高い税率です。
食費は所得の低い方も必ず支払うものですから、そういう方々の負担感を軽くするのが狙いです」

ヨーロッパでは当たり前

軽減税率はヨーロッパの国々でも適用されています。

家森さん「ほとんどの消費税を実施している国で、軽減税率は導入されています。
イギリスは一般の消費税は20%と非常に高いが、一部の商品は5%とか0%となっています。例えば食品は0%です」

多田「日本は10%と8%、差は2%くらい。ヨーロッパは全然違うんですね」

家森さん「ただ、ある金額の税収が欲しい時に軽減税率でそこをすごく安くすると、残りのものは本来10%で済んだものを15%とかにしないといけない。どちらがいいかは考えないといけません」

どこまでが食料品?

多田「軽減税率がややこしいのは、どの商品を軽減の対象にするか、その線引きですよね」

家森さん「軽減税率をする時に、食料品だと、何をもってどこまでを食料品とするかは、常に難しくなってきます。

例えば、遊園地でソフトクリームを食べます。歩きながら食べればそのソフトクリームは食料品で、軽減税率の対象になります。
しかし、そこにベンチを置いていて、そこで食べると外食の扱いになります。贅沢な食べ方なので、軽減しなくていいだろうとなっています」

同じ食料品でも、レストランで食べる場合は生活必需品ではないとみなされて10%、テイクアウトは8%なのです。

不思議な線引き

リスナーから質問が寄せられました。

「たこ焼き店をやっています。基本、店内で食べるのをメインとしています。食べているお客さんがしょっちゅう『持ち帰りにひとつ焼いておいて』といいます。この場合、食べたもの、持ち帰るもので税率は違うんですか?」(Aさん)

家森さん「原則違うはずですね。こういう境界のところは、なんでかなと思いますけど。イギリスではビスケットは非課税ですが、アイスクリームは贅沢品で20%になっていたりします」

多田「日本では飲み物もジュースは8%、酒は贅沢品で10%ですね」

中小企業に軽減税率対策補助金

多田「コンビニは食料品も他のものも売ってますね。8%か10%か、レジで仕分けするわけですか?」

家森さん「そうです。小売店の方の負担は非常に大きくなります。すごく手間のかかる税制です」

多田「大手のコンビニならレジのコンピューターが仕分けしてくれるでしょうけど、小さな個人商店の場合は困りますね」

家森さん「慣れてくれば大丈夫と思いますが、当初は大変ですよね。政府はそのために、中小企業の方へレジの更新についての補助金を出したりしています」

ポイント制度

多田「さらにややこしいのは『ポイント制度』。これは10月から来年の6月までだそうです。キャッシュレスでものを買うと、ポイントをくれる」

家森さん「これはもともとふたつの政策的な目的がありました。
ひとつは消費税で景気が悪くなるかもしれない。過去2回の消費税の引き上げの後、景気が悪くなった。ポイントをつけることで実質的には税負担を軽くします。

もうひとつは、ずっと我が国は現金決済が多い国とされていました。外国から来られた方がいちいち円に両替して使わないといけないので、お店にクレジットカードなどのキャッシュレスの機械を置いてもらいたかった。

なかなか進まなかったのが、これを機会に各小売店さんがクレジットカード、電子マネーを受け取れるような環境になるのではないか。
この二重の目的があったので余計にややこしくなっています」

多田「つまりキャッシュレス化を進めたいという政府の思惑があって、こういう制度を導入したんですね」

使い道をチェック!

多田「われわれが生活する時に一番気を付ける点はどういうことですか?」

家森さん「消費税が上がりますが、そのお金がきちんと使われるかどうかです。
この分は社会保障にまわりますといっても、他の部分で無駄に使われては困ります。社会保障でも本当に必要な方にいっているかをちゃんとみることです」

多田「社会全体として税金の使い道をちゃんとチェックしないといけないということですね」
(みず)
 
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2019年09月13日08時30分~抜粋

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