「病は気から」は本当だった!脳内ホルモンの不思議

多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N / ライフ・ヘルスケア

9月6日『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』の特集はシリーズ「脳の不思議」第34回。
脳の研究で日本の中心的な存在になっている自然科学研究機構生理学研究所の名誉教授、柿木隆介先生に伺いました。

今回は身体のコントロールに不可欠な「脳内ホルモン」についてです。

脳内ホルモンとは?

脳内ホルモンについて説明する柿木先生。

「ひと言でいうと、身体のバランスを保つように脳が分泌量を指令して、不調にならないようにするために出しているホルモンです。
脳から分泌するものもあるし、脳から命令して他のところから出るものもあります。

例えば副腎皮質ホルモンは副腎皮質から出ているが、出る量は脳が命令しています。逆に脳の中で活動するホルモンもあります」

「病は気から」が解明される

この脳内ホルモン、実は解明されたのは最近のことだそうです。

「わかっていたのは数十年前からありましたが、最近はすごく進んできました。

『病は気から』という言葉がありますが、実は気持ちを作っているのがホルモンの調節です。
ホルモン調節がうまく効かないことで、気持ちが下がってそれで病気になる。
逆にうまくホルモン調節ができて、気持ちが上がってくると『病は気から』で病気が治ってきます。

『病は気から』と言われいた病気がどうしてよくなったり悪くなったりするか、ほとんど解明されてきました。
脳内ホルモンは100種類以上あり、まだどんどん見つかっています。

ホルモンのバランスを保つというのが調子が一番いいわけです。上げ過ぎてもいけません」

ストレスがかかると減るホルモン

では身体にストレスがかかると、どのような脳内ホルモンが分泌されるのでしょう?

「まず分泌が減る方からいきましょう。
ストレスがかかる、気分的に落ち込む、そういう時に落ちているホルモンは第一にセロトニン、いわゆる『幸せホルモン』です。睡眠のバランス、食欲、ゆったりした気分を作るものです。主に心の方です。

身体の方はアドレナリン、ノルアドレナリンが減ってきます。特にノルアドレナリン。これは『元気ホルモン』です。

セロトニンが心の元気をなくし、アドレナリン、ノルアドレナリンが身体の元気をなくします。

もうひとつドーパミンは『快楽ホルモン』で、賭け事で儲かった時などに出て幸せになりますが、これも減ります。

これがストレスで身体が元気がなくなる時です。だいたい3つとも減ります」

元気ホルモンにも弱点

一方でこのホルモンの減少を食い止める働きもあるそうです。

「自分ではコントロールできないですけど、バランスを保とうと脳が頑張りますので、そういう時にはなんとか補おうというホルモンが出てきます。

身体を元気づけるものはコーチゾールといい、副腎皮質ホルモンの一種です。一般的に言うと『ステロイド』です。究極の元気ホルモンです」

炎症を止める薬にも使用されているステロイドですが、脳が分泌しているのです。

「ストレスがかかると病気になりやすいといいます。これはまさにコーチゾールのためで、元気ホルモンだけど弱点がいろいろあります。

一番よくないのが、外部のウイルスをやっつけるという免疫リンパ球をやっつけてしまします。だから、免疫力が下がります。
ストレスがかかると病気になりやすいというのはコルチゾールの悪い面です」

ホルモンは常に

気持ちがハッピーな時には、こんな脳内ホルモンが分泌されているそうです。

「基本的にはバランスをとるためにホルモンは常時出ていますが、ときどき特殊な状況になった時に出てくるのがあります。

恋が成就したとか、ギャンブルで儲かったとか、そういう時に出てくるプラスのとても気持ちのいいホルモンがあります。

基本的にはずっとたくさんのホルモンがシーソーの役目をして下支えしている。ところが上が急に壊れてくると、下も表面に出てきて慰めたりするホルモンが出てくるわけです」

幸せホルモン

「ひとつはエンドルフィンです。これは究極の幸せホルモンです。
例えば、ランナーズハイの時とか。これは麻薬です。それを脳内で作っている。
命に関わるような時は、逆にちょっと元気になる。それはエンドルフィンが出まくって、痛みを感じなくなっています。究極のホルモンで普段はでません」

幸せホルモンは他にもあるようです。

「アドレナリン、ノルアドレナリン系は身体を元気にするので幸せになりますね。基本的には身体を戦う状態にしてくれるホルモンです。

試験の前に緊張して『あがる』のは本当はいいことです。アドレナリン、ノルアドレナリンが出ている状態です。心臓がドキドキしてハアハア言って、手が震える、汗が出てくる。それは『いま最高の状態だ』とプラスに考えれば、緊張を楽しめます。

脳内ホルモンは不思議です。あがる人ほど力が発揮できると考えると、ちょっと勇気が出ますね。
(みず)
 
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2019年09月06日08時14分~抜粋

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