多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

これを待っていた!3分間開かないカップ麺のフタが登場

カップ麺を作ろうとお湯を入れ、再度フタを閉じて3分ほど待つ間にフタが反り返ってしまい、麺が十分に柔らかくならなかった、という経験をされた方は多いと思います。

ところが最近、お湯を入れた後もしっかり閉じたままになる画期的なフタが、共同印刷株式会社によって開発されました。

8月13日の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では、その技術開発本部 包材製品開発部の真田さゆりさんに伺いました。

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開発のきっかけは?

お湯入れの後、ちゃんと閉じるという便利なフタ。
まずは開発のきっかけを聞きました。

真田さん「カップ麺を食べる時に、お湯を入れた後、上に物を置かなくても簡単にフタを閉じることができたらな、という思いから開発が始まりました。

他にも、屋外でカップ麺を食べる時、例えば店でカップ麺を買ってお湯を入れて、オフィスなどへ持ち帰る時、途中でお湯がこぼれたり、ほこりや虫が入るのが気になるという声も聞こえてきました。それも開発のきっかけのひとつです」

ちょっとしたことですが、誰もが感じる不便さに着目したようです。
 

仕組みは?

このフタ、どういう仕組みになっているのでしょう。
普通のフタは容器とフタをくっつけていて、その部分をはがしています。これだともう一度押さえつけてもくっつきません。

新しく開発されたフタは、三層構造になっているそうです。剥がす時に三層構造のフタの部分の上の層と、下の層とが分かれるとのこと。
その層は、ちょっと押さえればまた接着される構造になっているそうです。

当然、その構造は企業秘密。

基本的には、普段の生活で見聞きしているモノと構造は同じようなものだそうです。
見方を変えると新発見につながるのですね。
 

何度剥がせる?

お湯を入れて待つ間に、もし「どのくらいかな?」とまた開けてみたくなったら、もう一度くっつくことは可能でしょうか?

真田さん「使用回数は1回を想定していますが、実験では開封を繰り返して、5回くらいは開けて閉じることができることを確認しました」

今は、実用化の一歩手前。カップ麺メーカーと相談して進めている段階です。
やがて、お湯を入れた後、押さえればまたくっつくというフタのカップ麺が登場するようです。
 

これまでの苦労も報われる

調べてみると、カップ麺のフタを開けないようにする情報がありました。

お湯を入れた後の熱いやかんや鍋の底を、アイロンを当てる要領でカップ麺のフタに押し付けます。
すると、もともとフタについていたノリが熱によって復活するので、また、ぴったりくっつくそうです。

しかし、熱いやかんや鍋をあてるのは不安定ですし、熱湯の入った容器を倒すおそれもあり危険です。

他には、フタを開かないようにする専用の“重り”も商品化されています。「コップのフチ子さん」のような感じでしょうか。

しかし、今回開発されたフタが実用化されればこんな努力も必要なし。早い実用化が待たれます。
(みず)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2019年08月13日07時41分~抜粋

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