いま全国でブームの塩パン。では、その発祥がどこなのかご存知でしょうか?
愛媛県八幡浜市にあるパン屋さん「パンメゾン」です。
7月17日『多田しげおの気分爽快!!』ではこのパンメゾンの店長、平田巳登志さんに塩パンの開発についてなどを聞きました。
ブームまでに4年の歳月。塩パンのルーツが語る開発裏話
パン屋は夏に売り上げが落ちる
放送した17日は曇りで蒸し暑い天気でした。
「温度、湿度の変化はパンを焼くのに関係しますね。温度が上がると、ちょっと発酵が早くなりますので」と平田さん。
パンメゾンはちょっとメルヘンな雰囲気のおしゃれなパン屋さん。
そこが作ったのが塩パン。見た目はシンプルなロールパンです。焼き方は外はカリカリ、中はもっちり。かじると一気に口に中に塩味とバターの風味が広がります。
パンメゾンが塩パンを作り出したのは15年前。きっかけは何だったんでしょう?
「全国のパン屋さんがそうなんですけど、夏場はどうしても売り上げが落ちるんですよね。暑いもんですから冷たい飲み物とか氷とか、皆さんそちらの方に行きますのでね。パン屋自体に足を向けてくれない」
そこで夏に売れる商品を考えた結果、塩味になったそうです。
「塩分補給をするには塩味のパンを作れば売れるんじゃないか?と作り始めたんですね」
「温度、湿度の変化はパンを焼くのに関係しますね。温度が上がると、ちょっと発酵が早くなりますので」と平田さん。
パンメゾンはちょっとメルヘンな雰囲気のおしゃれなパン屋さん。
そこが作ったのが塩パン。見た目はシンプルなロールパンです。焼き方は外はカリカリ、中はもっちり。かじると一気に口に中に塩味とバターの風味が広がります。
パンメゾンが塩パンを作り出したのは15年前。きっかけは何だったんでしょう?
「全国のパン屋さんがそうなんですけど、夏場はどうしても売り上げが落ちるんですよね。暑いもんですから冷たい飲み物とか氷とか、皆さんそちらの方に行きますのでね。パン屋自体に足を向けてくれない」
そこで夏に売れる商品を考えた結果、塩味になったそうです。
「塩分補給をするには塩味のパンを作れば売れるんじゃないか?と作り始めたんですね」
辛すぎてダメ
商品はすぐにできたのでしょうか?
「半年ぐらい考えました。いま松前店を任せている長男が高知の方に修行に行ってたんです。その時に息子と話してた時に、フランスパンの生地で、バターを塗ったパンが売れてるよ、というのもヒントになりました」
一番苦労した点は、やはり「塩」だそうです。
「普通の塩ですと、生地の上に振って焼くと、溶けてなくなっちゃうんです」
世界の塩を集めて試行錯誤した結果、「溶けない岩塩が良い」という結論になったんですが…
「店でハンマーで叩いて割って、ちょうどいい大きさにして、振って焼いたんですけど辛すぎてダメだったんですよ」
様々な岩塩を試した結果、現在使っている甘みのある岩塩に行きついたそうです。
「それを振った時に、ちょうどパンと合いましてね。これなら大丈夫だと思って販売を始めたんですよ」
「半年ぐらい考えました。いま松前店を任せている長男が高知の方に修行に行ってたんです。その時に息子と話してた時に、フランスパンの生地で、バターを塗ったパンが売れてるよ、というのもヒントになりました」
一番苦労した点は、やはり「塩」だそうです。
「普通の塩ですと、生地の上に振って焼くと、溶けてなくなっちゃうんです」
世界の塩を集めて試行錯誤した結果、「溶けない岩塩が良い」という結論になったんですが…
「店でハンマーで叩いて割って、ちょうどいい大きさにして、振って焼いたんですけど辛すぎてダメだったんですよ」
様々な岩塩を試した結果、現在使っている甘みのある岩塩に行きついたそうです。
「それを振った時に、ちょうどパンと合いましてね。これなら大丈夫だと思って販売を始めたんですよ」
とにかく食べてもらう
こうして完成に漕ぎ着けた塩パンですが、お客さんの反響は…
「いや~、もう全然売れなくてね。販売当初は一個63円だったんですよ。似たようなバターロールというパンがありましてね、それが50円。試食してもらうと『美味しい』と言ってくれるんですけど、皆さんバターロールの方を取るんですよね」
販売当初は全く売れなかったそうです。
同じ見た目で13円の差があると、どうしても安いバターロールの方が売れてしまうのだそうです。
「パートさんとか友だちに食べてもらうと、みんな『美味しい』と言うんです。自分も今までこういったパンは食べたことがないと思いました。これは絶対、ウチの看板になると思いまして、試食試食で、とにかく皆さんに食べてもらいました」
試食で感じた美味しさが口コミでどんどん広がり、現在では1日4千~5千個売れる大ヒット商品になりました。
「いや~、もう全然売れなくてね。販売当初は一個63円だったんですよ。似たようなバターロールというパンがありましてね、それが50円。試食してもらうと『美味しい』と言ってくれるんですけど、皆さんバターロールの方を取るんですよね」
販売当初は全く売れなかったそうです。
同じ見た目で13円の差があると、どうしても安いバターロールの方が売れてしまうのだそうです。
「パートさんとか友だちに食べてもらうと、みんな『美味しい』と言うんです。自分も今までこういったパンは食べたことがないと思いました。これは絶対、ウチの看板になると思いまして、試食試食で、とにかく皆さんに食べてもらいました」
試食で感じた美味しさが口コミでどんどん広がり、現在では1日4千~5千個売れる大ヒット商品になりました。
塩パンを日本のパンに
売れるようになるまでに、どれぐらいかかったんでしょうか?
「4年ぐらいかかりましたね」
平田さんは年間100種類ほどの新製品を作っていますが、朝作って昼に作るのをやめてしまう商品もありました。
ところが、塩パンは売れなかったのに、なぜ4年も我慢できたんでしょうか?
「これは絶対、ウチの看板商品になるなと思いましてね。今までにないパンだという確信がありましたから」
見事、その確信通りに売れ始めて、現在では全国あちこちのパン屋さんが塩パンを作っています。こうした状況に「真似するな」という気持ちはないんでしょうか?
「ありません。全国のパン屋さんに作ってもらって、塩パンを日本のパンにしたと思ってます!」
それでも、他店の塩パンを食べると、やっぱり自分のお店の塩パンが美味いなと思います?という質問には、「思います」と笑う平田さん。さすがは元祖です。
「4年ぐらいかかりましたね」
平田さんは年間100種類ほどの新製品を作っていますが、朝作って昼に作るのをやめてしまう商品もありました。
ところが、塩パンは売れなかったのに、なぜ4年も我慢できたんでしょうか?
「これは絶対、ウチの看板商品になるなと思いましてね。今までにないパンだという確信がありましたから」
見事、その確信通りに売れ始めて、現在では全国あちこちのパン屋さんが塩パンを作っています。こうした状況に「真似するな」という気持ちはないんでしょうか?
「ありません。全国のパン屋さんに作ってもらって、塩パンを日本のパンにしたと思ってます!」
それでも、他店の塩パンを食べると、やっぱり自分のお店の塩パンが美味いなと思います?という質問には、「思います」と笑う平田さん。さすがは元祖です。
お客さんは全国から
「パンメゾン」には塩パンのファンが全国から訪れるそうです。
「先週は千葉から来ましたし、2日前の月曜日は大阪の人が来られましてね、300個買って帰りましたよ。
自分のところにわざわざ来ましてね、『やっぱ違うなあ』と言ってくれます」
そんな声を聞くと「作った甲斐があったと思いますね」と語る平田さん。
この夏、愛媛県八幡浜市の近くを訪れる機会があれば、塩分補給も兼ねてぜひ「パンメゾン」を訪ねてみてはいかがでしょう。
(尾関)
「先週は千葉から来ましたし、2日前の月曜日は大阪の人が来られましてね、300個買って帰りましたよ。
自分のところにわざわざ来ましてね、『やっぱ違うなあ』と言ってくれます」
そんな声を聞くと「作った甲斐があったと思いますね」と語る平田さん。
この夏、愛媛県八幡浜市の近くを訪れる機会があれば、塩分補給も兼ねてぜひ「パンメゾン」を訪ねてみてはいかがでしょう。
(尾関)
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