これから海、プールの季節になります。耳の穴に水が入って困ったという経験も多いはず。
そもそも外耳道、つまり耳の穴にはどういう役目があるのでしょうか?
そしてどのような病気があり、予防はどうしたらいいか?耳掃除の注意点は?
7月6日の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では、名古屋市立大学病院耳鼻咽喉科の鈴木元彦先生に、外耳道について多田しげおが尋ねました。
もっと知ろう、耳の穴
外耳道は何のためにある?
外耳道は、長さは2.5~3㎝、直径が1㎝足らずくらい。耳の穴の入り口から鼓膜までを言います。
外耳道の役割は2つあります。
外耳道の一方は鼓膜で閉じられていて、片方が広がっています。これで共鳴という現象が起きます。音を大きくして、聞き取りやすくしています。
また、鼓膜はちょっとした刺激で破れやすいので、奥の方にしまう役割もしています。
外耳道の役割は2つあります。
外耳道の一方は鼓膜で閉じられていて、片方が広がっています。これで共鳴という現象が起きます。音を大きくして、聞き取りやすくしています。
また、鼓膜はちょっとした刺激で破れやすいので、奥の方にしまう役割もしています。
病気
病気で一番多いのは「外耳炎」、つまり外耳道の炎症です。
細菌が入って炎症を起こすことが多く、その元には傷があることが多いです。
耳の中に真菌、カビがあって起こるのは「外耳道真菌症」。
その多くは炎症を伴うことが多く、それは「外耳道炎」となります。
これは時期的には夏場が多いです。
細菌が入って炎症を起こすことが多く、その元には傷があることが多いです。
耳の中に真菌、カビがあって起こるのは「外耳道真菌症」。
その多くは炎症を伴うことが多く、それは「外耳道炎」となります。
これは時期的には夏場が多いです。
耳掃除に注意を!
多田「耳掃除をしすぎて自ら傷をつけることも多いそうですね」
鈴木先生「多いですね。やると気持ちいいということで、くせでやっている人も多いです。
その中には『外耳道湿疹』といって、皮膚にできるような湿疹が耳の中にできて、少し変な感じがして触っている人もいます。
耳の中を触るというのは、人間見ることができないので、こすって傷つけることになります。
耳掃除は、柔らかいものでしないと傷がつきます。
耳の約3分の1ほどは外側が軟骨でできていて、そこは皮膚が分厚いです。さらに奥は骨部といわれ、骨でできていて皮膚も薄い。
骨部を触ると痛いです。軟骨の外側は痛くない」
多田「耳の掃除をしてイタッと思うのは骨部で、そこまでは突っ込むなという意味ですね」
鈴木先生「多いですね。やると気持ちいいということで、くせでやっている人も多いです。
その中には『外耳道湿疹』といって、皮膚にできるような湿疹が耳の中にできて、少し変な感じがして触っている人もいます。
耳の中を触るというのは、人間見ることができないので、こすって傷つけることになります。
耳掃除は、柔らかいものでしないと傷がつきます。
耳の約3分の1ほどは外側が軟骨でできていて、そこは皮膚が分厚いです。さらに奥は骨部といわれ、骨でできていて皮膚も薄い。
骨部を触ると痛いです。軟骨の外側は痛くない」
多田「耳の掃除をしてイタッと思うのは骨部で、そこまでは突っ込むなという意味ですね」
水が入ったら…
多田「耳の穴に水が入るのもよくないですか?」
鈴木先生「水道水、プールの水は消毒液が入っています。汚い水ではないですが、ばい菌もゼロではないので、水が入れば細菌から感染します」
多田「入った水をうまく出す方法はありますか」
鈴木先生「なかなかいい方法がなくて。
ティッシュなどを入れて、それに染み込ませて取れることはあると思います。
乾いて自然となくなることもあるので、少し様子を見るのもひとつの方法だと思います」
多田「耳の中で炎症がどんどん悪化するとどうなりますか?」
鈴木先生「悪化すると痛くなり、それも耳の中の痛みからまわり、首や顔に痛みが広がることもあります。中耳、鼓膜の奥まで炎症が広がることもあります。
外耳道炎になった時は早めに治療した方がいいです。最初なら飲み薬と軟膏くらいで治ります」
鈴木先生「水道水、プールの水は消毒液が入っています。汚い水ではないですが、ばい菌もゼロではないので、水が入れば細菌から感染します」
多田「入った水をうまく出す方法はありますか」
鈴木先生「なかなかいい方法がなくて。
ティッシュなどを入れて、それに染み込ませて取れることはあると思います。
乾いて自然となくなることもあるので、少し様子を見るのもひとつの方法だと思います」
多田「耳の中で炎症がどんどん悪化するとどうなりますか?」
鈴木先生「悪化すると痛くなり、それも耳の中の痛みからまわり、首や顔に痛みが広がることもあります。中耳、鼓膜の奥まで炎症が広がることもあります。
外耳道炎になった時は早めに治療した方がいいです。最初なら飲み薬と軟膏くらいで治ります」
飛行機で耳が痛くなるのはなぜ?
リスナーから質問が届きました。
「飛行機に乗った時に耳抜きができなくて耳が痛くなります」(Aさん)
多田「なぜこのようなことが起きるんですか?」
鈴木先生「飛行機は上空と地上で気圧が違います。外耳道からくる気圧は、誰もが変化に対応しています。
耳と鼻をつなぐ管、耳管というものがあります。それは決して太くなく、耳管の機能が悪い人は飛行機で下りたり上がったりする時にバランスに対応できなくなります。
そうすると、外耳道からくる圧と耳管からくる圧が違っていて、鼓膜がどちらかに引っ張られます。ひどいと鼓膜が破れてしまうことがあります」
多田「これは仕方ないことなんですか?」
鈴木先生「風邪で耳管の機能が悪くなる人もいます。飛行機に乗る前は風邪をひかない。ひいたら治療することが重要です。
また、そういうことがよくある方は飛行機に乗る前に耳管の治療をした方がいいです。
最悪、飛行機に乗る前に鼓膜に小さい穴を開ける場合もあります」
多田「荒療治ですね!」
鈴木先生「穴をあけるリスクもありますが、どうしてもという場合ですね」
「飛行機に乗った時に耳抜きができなくて耳が痛くなります」(Aさん)
多田「なぜこのようなことが起きるんですか?」
鈴木先生「飛行機は上空と地上で気圧が違います。外耳道からくる気圧は、誰もが変化に対応しています。
耳と鼻をつなぐ管、耳管というものがあります。それは決して太くなく、耳管の機能が悪い人は飛行機で下りたり上がったりする時にバランスに対応できなくなります。
そうすると、外耳道からくる圧と耳管からくる圧が違っていて、鼓膜がどちらかに引っ張られます。ひどいと鼓膜が破れてしまうことがあります」
多田「これは仕方ないことなんですか?」
鈴木先生「風邪で耳管の機能が悪くなる人もいます。飛行機に乗る前は風邪をひかない。ひいたら治療することが重要です。
また、そういうことがよくある方は飛行機に乗る前に耳管の治療をした方がいいです。
最悪、飛行機に乗る前に鼓膜に小さい穴を開ける場合もあります」
多田「荒療治ですね!」
鈴木先生「穴をあけるリスクもありますが、どうしてもという場合ですね」
上手な耳掃除
最後に、上手な耳掃除の仕方を尋ねました。
鈴木先生「ひとつは柔らかいものを使って耳掃除をすること。綿棒でも柔らかいものを使う。自分でやるとブラインドでやるので、第三者にやってもらうといいと思います。
湿疹がある人は、どうしても触りたくなります。その治療をすることも重要です」
多田「耳掃除は耳垢を除去することですが、耳垢は溜めたまま放置しておくとどうなりますか?」
鈴木先生「溜まりやすい人と溜まりにくい人がいます。また粘っこい人と、粘っこくない人がいます。
粘っこくて溜まりやすい人は完全につまってしまい、固まって耳の穴をふさいでしまいます。
そこで炎症を起こして、外耳道炎を起こして、痛いからと来られる方もいます」
多田「乾いた耳垢の方は勝手に出てきますか?」
鈴木先生「たいていは勝手に出ていきますが、どんどん溜まる人もいます」
多田「適時誰かに掃除をしてもらった方がいいですね」
耳掃除はソフトに。人によって回数ややり方を工夫するといいようです。
(みず)
鈴木先生「ひとつは柔らかいものを使って耳掃除をすること。綿棒でも柔らかいものを使う。自分でやるとブラインドでやるので、第三者にやってもらうといいと思います。
湿疹がある人は、どうしても触りたくなります。その治療をすることも重要です」
多田「耳掃除は耳垢を除去することですが、耳垢は溜めたまま放置しておくとどうなりますか?」
鈴木先生「溜まりやすい人と溜まりにくい人がいます。また粘っこい人と、粘っこくない人がいます。
粘っこくて溜まりやすい人は完全につまってしまい、固まって耳の穴をふさいでしまいます。
そこで炎症を起こして、外耳道炎を起こして、痛いからと来られる方もいます」
多田「乾いた耳垢の方は勝手に出てきますか?」
鈴木先生「たいていは勝手に出ていきますが、どんどん溜まる人もいます」
多田「適時誰かに掃除をしてもらった方がいいですね」
耳掃除はソフトに。人によって回数ややり方を工夫するといいようです。
(みず)
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