多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

えっ、耳の中に水虫?原因は毎日の「アレ」のやりすぎ

梅雨時期から夏にかけて増えるのが、高温多湿の環境を好む水虫。
水虫といえば足にできるものと思いがちですが、なんと耳の中にもできるのです。

6月25日放送の『多田しげおの気分爽快!!朝からP•O•N 』では、この耳の中にできる水虫について取り上げました。

関西医科大学 耳鼻咽喉科 頭頚部外科学講座教授 鈴鹿有子先生にお話を伺いました。

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水虫が好む、足の指の間と耳の中

本人が気づいていない、もしくは気にしていないということが多く、耳の水虫はあまり知られていません。

鈴鹿先生いわく、「足の指の間の環境と、耳の穴の中の環境は同じ」。

靴と靴下を履いて、日光が当たらない足。
薄暗い洞穴のようなところに髪の毛がかぶって風通しが悪く、やはり日光が当たらない耳。

ということは、足の指に水虫ができやすい時期は、耳の中も水虫ができやすいということになるのです。

「カビっていうのは空気中のどこにでもいるんですけど。普通の状態、恒常性が壊れると、そこにカビが生えてくるんです」(鈴鹿先生)

カビは足だけに存在しているわけではなく、実はあちこちに存在しています。

乾燥しているところではカビは発生しませんが、足の指の間や耳の中などのじめじめした環境では、現れやすいというわけです。
 

耳掃除のしすぎ

それでは、耳の水虫が発生しやすい条件はあるのでしょうか。

「耳いりじといますか、癖で気持ちがいいから掃除しすぎ、それにつきますね。よく掃除をしますと皮膚がはげてくるといいますか、皮膚の表面がザラザラするんです。そこに感染を起こしやすいというのが一番多い原因なんです」(鈴鹿先生)

耳掃除のし過ぎで耳の中の皮膚が痛み、そこに感染を起こすことが耳水虫の大きな原因、と鈴鹿先生。

さらに最近では、若い人に耳水虫が多くみられるようになりました。
それにはこんな理由が驚きの理由があったのです。
 

イヤホンで耳にカビ

「イヤホンで換気が悪くなって蒸れるんですよね。最近ワイヤレスになって、特にずっとしてても苦にならないっていうのが、いま結構若い人の中で増えている耳のカビの原因ですね」(鈴鹿先生)

とはいえ本人的には「ちょっとかゆいな」ぐらいであまり気にせず、まさか耳の中が水虫になっているとは気づいていないことがほとんどです。

しかし、かゆいからといって掻き続けると症状が悪化し、耳から汁が出て、耳の皮膚がえぐれ、耳の中がでこぼこになってしまいます。

この段階になって初めて耳鼻科を訪れて、水虫が判明するという方も多いのです。
 

ドライヤーを上手に使う

最後に、耳の中の水虫を防ぐ耳掃除の方法について、鈴鹿先生からのアドバイスです。

「あまり耳掃除にこだわらない。お風呂上りにちょっと入り口を拭くとか、綿棒で一周するぐらいでいいと思います。
気持ち悪かったら、綿棒を入れるんじゃなくてドライヤーの風で間接的に乾燥させてやるのがいいと思います」(鈴鹿先生)

耳にドライヤーをあてるとは意外ですが、これだけで十分耳の中は乾燥するということです。

耳掃除のやりすぎに気を付け、ドライヤーを上手に使って、耳の水虫を防ぎましょう。
(minto)
 
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2019年06月25日07時20分~抜粋

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