"うすくち"醤油って知ってる?
コーナーの冒頭、こんな話で盛り上がりました。
大阪出身の多田にとっては、醤油と言えば『うすくち』が基本だったようですが、先日友だちと話していた時に、あることに気づいたそうです。
「"うすくち"ってどんな漢字を書くの?」
多田にとって、"うすくち"は、当たり前のように、「淡」という字を書いて、「淡口醤油」を思い浮かべるのだそうですが、その友だちは「薄」という字だと思っていたそうです。馴染みって違うんだなと実感したようですが、正しくは多田の言うように「淡口」と書きます。
そんな淡口醤油を使って今回は、冬瓜汁のご紹介です。
桐生「冬瓜って『冬の瓜』って書くので、冬が旬のイメージですけど、実は夏が旬の野菜なんですね。夏に収穫しても、冬まで保存がきくのが『冬瓜』なんです」
味付けがとっても簡単で、なんと淡口醤油と胡椒だけ。いったいどんなレシピなのでしょうか?関先生お得意の擬態語盛りだくさんで紹介していただきました!
味付けは淡口醤油と胡椒だけ!
冬瓜は300g用意します。冬瓜1個を6分の1~8分の1くらいにカットした大きさのもので大丈夫です。
まずは、だし汁から作りましょう。
4カップのぬるま湯を鍋に用意し、干ししいたけを入れて戻します。戻ったしいたけを取り出して、軸を切り落としたら5mm幅に切りましょう。
しいたけ味になった戻し汁を沸騰させて、そこに削り節をバサッと入れて火を止めます。そして、そのまま20分おいてから濾します。
20分の待ち時間の間に冬瓜の皮をむきましょう。
冬瓜の皮は厚めにむくのがおすすめです。3センチ幅に切り、それをさらに5mmの厚さに切っていきます。
20分経ったら、しいたけと、削り節の入っただし汁に豚の小間切れを入れ、一度沸騰させます。
出てきたアクを取り、冬瓜としいたけを入れて煮ます。この時、グツグツグツグツ冬瓜が透き通るまで煮るようにしましょう。
これで、お鍋の中には、冬瓜とお肉としいたけが入っています。
さて、最後の味付けですが、淡口醤油と胡椒だけ!
関先生「やや多めの胡椒を『パッパッパッパッ~♪』と振って入れてください」
仕上げに、水溶き片栗粉を入れてとろみをつけたら完成です。食べる時にはおろし生姜をちょっと添えるとさらに美味しくなります。
桐生「すごく…澄んでますよね!」
出来あがった冬瓜汁を見て桐生が思わず感想をこぼしてしまいます。
関先生「そうです。やっぱ冬瓜料理は澄んでなきゃダメ。だから冬瓜料理の場合は、淡口醤油を使って下さい」
澄んだ冬瓜を作るためにも淡口醤油がぴったりですね。
さて、試食タイムです。
桐生「ん~!優しい味…!」
関先生「いろんな手を加えずに淡口醤油と胡椒だけだからこういうお味になるんです」
桐生「いろんな素材からの旨み、だしがキュッとここに集まってる!」
そして、冬瓜の柔らかさにも驚いてしまいます。
桐生「冬瓜もすごく柔らかくて、歯がいらないくらい!」
関先生「はっはっはっはっ!歯がいらない!ホントそう!」
冬瓜の柔らかさも肝なんですね。
桐生が自宅で作ってみると、アクセントの胡椒は、入れすぎちゃったかなと思うくらいでもおいしかったそうです。「パッパッパッパッ~♪」と入れちゃいましょう。
今回紹介いただいた冬瓜汁、夏の時期は冷やして食べても美味しいので、その時は少し味を薄めにするといいそうです。
ぜひお試し下さい!
(ふで)