意外と不自由なカラスの社会。点呼やお仕置きまであった!

多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N / ライフ・ヘルスケア

ゴミを荒らしている時など、カラスが群れで行動するのをよく見かけます。
自由気ままに見えるカラスですが、実は群れの中に序列が存在していることをご存知でしょうか?

6月19日『多田しげおの気分爽快‼︎』ではこの「カラスの序列」について、東京大学総合研究博物館の特任准教授 松原始さんに聞きました。

強いものから食べる

「例えばカラスが集団でいる時に、何がエサを取ろうとする。そうすると、必ず強いやつから取りに行くんですね」

フライドチキンか何かを咥えてきたカラスが、一旦それを地面に置いて食べようとしたところ、たまたま他のカラスが近くの枝にとまりました。
そのカラスは地面にいるカラスには気がついていない様子でした。

ところが、フライドチキンを食べようとしていた方のカラスは、そいつを見るなり、ご馳走を捨てて飛んで逃げてしまった、と、そんなことがあったそうです。

「たぶん、そいつの前で美味しいものを持ってたりするとえらい目に合わされるんでしょうね」

エサに関して序列の上のものから順番に食べる。こういう序列があるそうです。他にもこんなことがあるそうです。
 

強いものから遊ぶ

「カラスの一団が缶ビールの空き缶を見つけて、興味を持ったらしくて、これを突きに行くんです」

まず一羽が行って、思う存分突っついて、中を覗いて確かめると飛び去りますが、他のカラスも行きたくてしょうがない様子だったそうです。

「そうすると一歩踏み出したやつがいて、右見て左見て誰も行かないのを確かめると『オレ、行ってもいいよね?』って顔してから行くんですよね」

カラスは頭が良くて、いろんな遊びもするそうですが、遊びにもちゃんと序列があるようです。
この序列を破った時にはどうなるのでしょう?

「強いやつに噛みつかれます。噛まれずに避けてもいいんですけど、度重なると結構噛みついて引きずり回されたりします」

きっちり、こういうお仕置きがあるようです。
 

まず点呼を取る

そもそも序列が成立するためには、その群れの中で、他のカラスを一羽一羽認識して識別しなければなりません。

「カラス同士で相手の顔と声は覚えていることが示されています。見た目でわかるし、声を聞いてもわかるっていうのが示されています」

エサ場にみんなで集まった時に、一声ずつ点呼を取るように鳴くことがあるそうです。

「その単発の『カアッ』っていう声に個体ごとの特徴があるらしくて、それを聞けば誰がいるのかがわかると言われています」
 

序列を守るメリットは?

「その都度、ケンカするのは個体にとってあまり良いことじゃないんです。ケンカしてる間はエネルギーが出ていく一方でエサが取れません」

まして相手の力量がわからずにケンカをしたら負ける可能性も低くはありません。負けるということは、その都度、怪我をする恐れもあります。

「そんなことするぐらいだったら一回ケンカして相手の力量を見て、それを覚えといて無駄なケンカはしないっていう方がお互い得です」

無駄なケンカはエネルギーのロス。生きていく上で、それは損です。人間もカラスから学ぶところがありますね。 
(尾関)
 
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2019年06月19日07時23分~抜粋

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