ホルムズ海峡のタンカー攻撃、日本の生活にどう影響?

多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N / ニュース

6月17日の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』の「朝PON」のコーナーでは「ホルムズ海峡」を取り上げました。
先週の金曜、ホルムズ海峡で、日本の海運会社が運航するタンカーが攻撃を受けました。タンカーは被弾し、沈没は免れました。

ホルムズ海峡とはどんなところでしょう。日本にとって、世界各国にとって、どれほど重要なところなのかを取り上げました。
CBC論説室の石塚元章特別解説委員に伺いました。

原油を運ぶには重要な海峡

ホルムズ海峡の場所はペルシャ湾の入り口です。
ペルシャ湾の中に入ると、東側にはイランが、西側にはサウジアラビア。中東の大国がペルシャ湾で向き合っています。しかも、あまり仲がよくありません。

そのペルシャ湾に入っていくには、とにかく狭いホルムズ海峡を通らないといけません。

多田「ここは非常に大事な海峡ですね」

石塚「ペルシャ湾の沿岸部では、世界で使っている原油とか、天然ガスのかなりの部分が採れます。
それをタンカーで運び出そうとすると、ホルムズ海峡を通らないといけない。

しかもホルムズ海峡は非常に狭く、対岸まで近いところで30kmちょっとしかない。
大型の船が通れるような深いところは、幅3、4kmしかない。そこを、世界中から来るタンカーが出たり入ったりします」

多田「そこから原油、天然ガス、LNGにして運び出す。それがイランからの時もあれば、サウジアラビアの時もある。運び出している国の方の代表が日本。

日本のエネルギーのほとんどは輸入です。その8~9割はサウジアラビア、アラブ首長国連邦から。
つまり、日本へ運ぶタンカーはホルムズ海峡を通らざるを得ない。

日本関係のタンカーは年間3,000以上通過しているとか。そこを通過するとき何者からか攻撃を受けた」

問題の大きさがひしひしと感じられます。
 

磁石で貼る機雷?

多田「トランプ大統領は早速『イランがやった』と断言していますがー」

石塚「アメリカ側は『イランがやった』と言い、イランは『やってない』と言う。
アメリカが言うには、ピタッと磁石で貼る機雷がある。それを遠隔操作でボンとやる。

しかし、くっつけたまま不発だったので、爆発せずに船の横に残っていた。それが見つかると証拠になるので、あわてて回収に来たやつがいる。
それを無人偵察機か何かで撮った。これは犯人が証拠隠滅を図り、あわてて取りに来たのだろうと。

そういう技術などからして、おそらくイランの革命防衛隊というところだろう。というのがアメリカのひとつの主張です」
 

日本の生活への影響

多田「二隻のタンカーが攻撃されました。それ以降は攻撃はやんで、船は気を付けながら運行している」

石塚「アメリカ軍などは、サウジアラビア側にはカタールなど親アメリカ国があり、そこにアメリカ軍がいるので、それが護衛に行くと言っています」

多田「イランがやったかどうかは定かではないですが、こんなことがあったらこれからどうなりますか?」

石塚「一番怖いのは、これがエスカレートして本当に戦争になる、あるいはホルムズ海峡を封鎖することです。

過去にはありました。イラン、イラク戦争の時は、お互いのタンカーを攻撃して、300何十隻被害を受けました。湾岸戦争の時には、イラクが機雷を海にいっぱい浮かべて、海峡を通れないようにしました」

多田「今回、そんなことになったら、タンカーが原油を積んで日本に持ってこられない」

石塚「あるいは減ってくる可能性があります。
これは日本の経済にとっては大打撃。ガソリン価格とか市民生活に大きな影響が出る可能性があります。
そんなところまでいかないようにしてもらわなければいけない」
 

冷静な分析と判断が必要

多田「アメリカとイランが敵対関係にあって、安倍さんが仲介役と行っていた最中のできごとです。ということは安倍さんが役に立たなかったの?」

石塚「あるいは、そういうことにしたい人たちが、わざわざそこを狙ったとも考えられます。
誰が犯人か説の中に、アメリカとイランの対立を煽りたい。その仲介役で来た日本にも、余計なことをするな、争っていた方が調子がいい、という人もいるかもしれない。

これはアメリカにもイランにもいるんです。
というのは、トランプ大統領の本音は、選挙を控えているので戦争はあまりやりたくない。
厳しいことを言える強い大統領だということを見せたいだけです。

イランのロウハニ大統領やザリーフ外相は穏健派です。できれば丸く治めたい。
ところがどっちの国にも『あいつらを叩け』という人たちがいる。

イラン対アメリカというシンプルな構図ではない。イランにも穏健派と強硬派がいる。アメリカの中にもいろいろな人がいる。複雑な状況です」

多田「うやむやでもいいから、このまま治めてくれれば世界、日本にとってもいいことですね」

石塚「まだはっきりしないうちにあまり過激なことをやらない方がいい。とにかく冷静な分析と判断、これが一番求められている時期です」
(みず)
 
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2019年06月17日07時20分~抜粋

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