多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

深海専門の猟師が焼津市に!人呼んで「深海魚ハンター」

静岡県焼津市の港には深海魚を専門で獲る漁師がいます。

深海魚漁を始めて40年の長谷川久志さん、人呼んで「深海魚ハンター」。
6月13日『多田しげおの気分爽快‼︎』では、長谷川さんに話を伺います。聞き手は多田しげおです。

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どれぐらいの深さ?

「うちは深海ザメ専門の漁師なんですよ。それで『たまに深いところもやってくれ』って依頼なんかあると2,500メートルぐらいまでやります」と言う長谷川さん。

普通は450メートルから600メートルぐらいの、深海ザメを獲っているそうです。焼津の港から船を10分ほど走らせれば、そこは深さ500メートル。
「底延縄」(そこはえなわ)というエサを付けたロープを一番下まで着ける漁法で深海ザメを獲るそうです。
 

サメがいなくなった

水深500メートルなので、底延縄漁のロープはかなりの長さ。

「浮きのあるところだけでだいたい650メートルぐらい。そこから、だいたい3マイルくらい伸ばします。それで650メートルですから結構長いです。全部で7キロぐらい。

いろんな種類の深海ザメを混ぜれば結構かかりますが、 うちが欲しいのはツノザメの仲間で、アイザメ、タロウザメ、モミジザメ。この3種類なんです」

しかし、東日本大震災の2年前、駿河湾で震度6弱の地震があってから、サメはいなくなってしまったそうです。

「他の必要としないサメは戻ってきたけど、必要とするサメは未だに戻ってきていません」

今は水深500~700メートルのところにいるアコウダイなどを獲っているそうです。
アコウダイは市場で良い値で売れるんだとか。
 

頼りは長年の勘

深海に住んでいる魚はもちろん見えなし、魚群探知機にも映りません。ということは、どうやって獲るかというと、勘だそうです。

多田「つまり名人ですね?」
長谷川「アッハッハッハ。名人って、言っちゃっていいかわからないけど、駿河湾の深海の地形はだいたい頭の中に入っちゃってます」

多田「海の中を調べたら、戻って来てないサメがどっかにいるかもしれないんじゃない?」
長谷川「いろんなところをやったんだけど、全然いないです」

名人は、すでに探し尽くしていました。
 

ハンターからおじさんへ

名人が探して見つからないということは、目的のサメはやはりこの海域にはいません。

「これから先、どうするの?」と心配する多田に、「え?へっへっへ。いろいろ講演とかね、テレビ出演とか、そういうのがあるんで、何とかやってける。ハッハッハッハッ」と不敵に笑う長谷川さん。

長谷川さんへの講演依頼は結構多いそうで、喋る内容は…。

「深海おじさんの足跡とか、そんなのです」

深海ハンターではなく、今はこどもたちから「深海おじさん」と呼ばれています。

講演をする時にはパワーポイントで写真を見せたり、深海の動画も見せるそうで…。

「そういう動画はJAMSTEC(海洋研究開発機構)とか、そういうとこで借りたりして」

講演も慣れたもの。ちなみにJAMSTECの調査にも長谷川さんは協力しています。

多田「深海おじさん。もう、そっちが本職ですね?」
長谷川「そんなことないよ。ハッハッハ。こどもたちが喜ぶからね、小学校とか中学校とかにも結構行きます」

こどもたちに、漁業の夢をプレゼントしている深海おじさんです。
 

一番好きな深海魚は?

この道40年の長谷川さん、一番好きな深海魚は何でしょう?

「やはりアイザメです。格好は良いし、本当に、ザ・サメって感じですね」

深海ザメのエキスは女性の化粧品の中にも入っているそうです。

多田「深海おじさんが深海ザメを獲ってくるから、世の中の女性はみんな綺麗になってるんだ」
長谷川「そういうことですよ」

放送でのやりとりに、深海おじさんの講演にすっかり興味津々の多田。

「是非、呼んでください。行きますよ。ヘッヘッヘッヘ」

愉快に笑う長谷川久志さんでした。  
(尾関)
 
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2019年06月13日07時43分~抜粋

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